三次市で開催!女子野球ワールドカップを盛り上げよう 【女子野球道】
今、女子野球が熱く盛り上がる中、9月13日から三次市で世界最高峰の戦い「カーネクストpresents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ・グループB」が行われる。そこで、広島ホームテレビ『カープ道』は、スピンオフ番組として『女子野球道』を放送。ゆかりあるゲストとともに、女子野球ワールドカップを盛り上げていく。
これまで世界No.1に君臨する日本代表「侍ジャパン女子代表」の魅力を徹底分析するのは、カープOBの浅井樹さん。代打の切り札としてカープで17年間活躍し、現役引退後は打撃コーチを務めるなど、指導者の道を歩んでいる。カープが女子野球をバックアップする縁もあり、現在は広島県・中四国女子野球アンバサダーの肩書きを持つ。
もう一人のゲストは、廿日市市を拠点とする女子の社会人野球チーム「はつかいちサンブレイズ」の磯崎由香里選手。投手としてプレーする磯崎選手は、持ち味の緩急をつけたピッチングで打ち取る頭脳派投手。女子野球ワールドカップには過去3回出場。2012年の同大会で日本の優勝に貢献し、大会MVPと最優秀投手に輝いた。2023年の第3回BFA女子野球アジアカップでは日本代表投手コーチとして帯同していた。
「第9回WBSC女子野球ワールドカップ」は、大陸予選を勝ち抜いた12の国と地域が2つのグループで戦う。グループAは8月カナダで開催され、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国が来年カナダで行われるファイナルステージの出場権を獲得した。
そしてグループBが日本開催。女子野球を通して地域を盛り上げようとする三次市が大会を誘致した。現在6連覇中で、7連覇を目指す世界ランキング1位の日本代表について、磯崎選手は「全勝すると思う。中島梨沙監督は、チームワークを大事にされていて、年齢関係なく選手みんな仲が良い。雰囲気が良いのがチームカラー」と話す。
また磯崎選手は、同じチーム「はつかいちサンブレイズ」の村松珠希捕手を中心選手にあげる。ワールドカップ初出場となる村松捕手は「バッティングも良いし、肩も強いので盗塁を許さない」と絶賛。また「キャッチングが良いので、変化球をよく投げる自分は助けられている」と明かす。浅井さんは「目配り気配りに長けるのがキャッチャー。見方を変えれば、全てを見透かされているようで、一番嫌らしい性格に見えることもある」と話すと、「村松捕手は周りも見えているし、嫌らしい選手だと思う」と磯崎選手も同意する。
「はつかいちサンブレイズ」は、チームの活動を知ってもらうべくSNSで日々発信していることも披露。「肘を守るプロテクター・エルボーガードを、急いで打席に入る時につけっぱなしで行ってしまうキャッチャーあるあるや、男子に比べてライトの守備位置が浅めなので、ヒット性のあたりもライトゴロのなってしまうという女子野球ネタなど」を投稿すると磯崎選手。再生回数300万超えもあるという。
2018年に行われた前回の女子野球ワールドカップでは、日本は決勝で台湾を破り、6連覇を達成した。今回はグループリーグで早くも直接対決。打倒日本に燃える台湾戦の攻略法について、磯崎選手は「台湾はチームの雰囲気や戦い方が日本と似ていると思う。日本は小技をよく使い、ピッチャーのコントロールが良いところが他よりズバ抜けている。台湾も強いが、その上をいく試合で圧勝してほしい」と期待する。また「身体能力の高いキューバも要注意。だけど日本は大丈夫」と太鼓判を押す。
今大会の見どころを磯崎選手は、「投手陣のレベルの高さ。守備もかたい。日本代表では、守備範囲が広く、グラブさばきが美しい岩見香枝選手(埼玉西武ライオンズ・レディース)に注目」。カープでいうところの菊池涼介選手だと言う。また「左バッターの川端友紀選手(九州ハニーズ)は、長距離も打てるバッターなので柵越えのHRを期待する」とも。川端選手はヤクルトの川端慎吾選手の妹で、「打ち方もそっくり」だと、さらなる見どころも紹介する。
浅井さんは、広島県内で行われる同大会について、「生で観戦する醍醐味を味わってほしい。ファンの声援の一押しで、普段の自分じゃない自分が出てくるので、ぜひ応援して楽しんでほしい」と話す。磯崎さんは、広島の期待を背負い世界の舞台に立つ村松捕手へ、「いつもどおり、チームのみんなに明るく元気に声かけをして、自分のプレーでがんばってほしい」とエールを送った。
※大会は9月17日で閉幕。日本代表は5戦全勝で来年のファイナルS進出を決めた。
広島ホームテレビ『女子野球道』(水曜深夜) 9月6日放送
ライター 湯谷葉子