CSから日本一へ!ポジティブ鯉党が短期決戦ならではの戦いを大分析 【カープ道】
今シーズンを2位で終えたカープ。日本一への切符をかけたさらなる戦いが始まる。広島ホームテレビ『カープ道』では、屈指のポジティブ鯉党を迎え、士気を高めて全力応援する。ゲストは、「日本一になったら泣き合おう!」と興奮気味のレジェンド実況アナ・神田康秋さん。そして、8月4日付けで“ゴッホ向井ブルー”から改名したカープ芸人・ゴッホ向井さん。
(※データはすべて収録日の9月28日現在)
CS(クライマックスシリーズ)は、2007年からセ・リーグでも導入された制度。リーグ戦で3位以上のチームが勝ち抜き制で日本シリーズの出場権を争う。5年ぶりにCS進出が決定したカープは、10月14日からDeNAとCSファーストステージを戦い、その勝者がセ・リーグ覇者の阪神と日本一の切符をかけ、熱き戦いを繰り広げる。
まずは、相手チームと成績を分析。対戦成績はDeNAに14勝10敗1分。阪神には8勝14敗1分。3位のDeNAは、最多勝に輝いた東克樹投手や、首位打者の宮崎敏郎選手に打点王・最多安打の牧秀悟選手など、投打共にタイトルホルダーがいる強敵。1位の阪神は2ケタ勝利の大竹耕太郎投手、村上頌樹投手、伊藤将司投手の先発三本柱が盤石の投手王国。打線も4番・大山悠輔選手を軸に好打者が居並ぶ。
「阪神の岡田彰布監督はベンチで“パインアメ”をなめているので穴がある」と独自の理論も披露する神田さん。「DeNAも阪神もカープに強い投手がいる。新井貴浩監督の采配が楽しみ。過去のデータはもちろんだが、みんな緊張状態でシーズンとは違う短期決戦。そこに突破口があると新井監督は思ってるんじゃないかな」。ゴッホさんは「DeNAとの対戦に勝ち進めば、阪神には勝つと思っている。阪神は過去CSに10回出場し、日本シリーズに行けたのは1回だけ。なぜかホームの甲子園で2勝8敗1分とめちゃめちゃ弱い。岡田監督は監督として2度CSに挑戦するも2度とも敗退。短期決戦に弱い監督かもしれない。それに阪神は優勝してCSに挑むのは初。何かが起こると思う」と期待を膨らませる。
3チームの成績をみて、神田さんは、阪神と互角のカープの盗塁数に注目。「次の塁を狙う意欲がカギになる」。ゴッホさんは阪神の防御率2.61に注目し、「投手王国の猛虎に対して、長打を狙える選手の活躍がカギ」と考える。
CS突破の投手のキーマンについて、神田さんは「床田三刀流・森下二刀流。森下暢仁投手は6月28日のDeNA戦、投げては7回2失点、打っては勝ち越し3ランHRの活躍。その刺激で床田寛樹投手は9月26日の中日戦、投げては8回途中無失点。打っては猛打賞の活躍。走塁もよい三刀流。去年骨折しているのに全速力で走っている姿に涙が出た。セカンドベース上から、ヒットでホームを狙おうとするがコーチにとめられた。あのシーンを見て、床田投手は絶対CSで活躍する!最高じゃ!と思った」と感慨深い気持ちに浸る。ゴッホさんは「大道温貴投手が、しっかり中継ぎとして活躍すれば、間違いなく勝てる。今シーズン、プロ3年目で初めて春季キャンプを2軍でスタートする悔しい1年だった。2軍にいる時、黒田博樹球団アドバイザーから“ここにいちゃダメだ。こんないい球を投げてなぜ2軍にいるんだ?”と言葉をかけられたのがきっかけで、今まで以上に腕を強く振れるようになった。そこから急成長。短期決戦でさらなる成長を期待している」と力を込める。
野手のキーマンとして2人が名前をあげるのが上本崇司選手。神田さんは「良い投手は四球を出さない。粘りの打撃の上本イズムが各打者に定着していけば、3回までに3〜5点取れるかもしれない」。ゴッホさんは「今シーズンはいろんな角度からチームを支えてくれている。3連覇の時にはどん底にいて、苦しんだ上本選手だからこそ、何かを起こしてくれるのではないか」と期待をかける。さらに、シーズン終盤にHRを量産した末包昇太選手にも、相手投手を打ち崩してくれるよう期待する。
ゴッホさんは「直近の3回は優勝からのCS。今回は挑戦する立場。ルールだから仕方がないが、勝てば日本シリーズ。ファンも一緒に下克上を楽しもう」と。神田さんは「新井監督には、短期決戦に強くなってほしい。そして岡田監督はアレを目指した。新井監督はアレ以上を目指すんだよ!見えて来たじゃないか」と、まるで優勝に手が届いたかのように歓喜に満ちたコメントで締め括った。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 10月11日放送
ライター 湯谷葉子