第3弾!街で見かけるカープ屋号の店や企業を訪問 【カープ道】
街でカープと名の付く店や企業を数々見かけるのは広島ならでは。広島ホームテレビ『カープ道』では、様々なカープ屋号を巡る第3弾として、まだまだ街に溢れるカープという文字を訪ねる。ゲストは、カープ芸人のザ・ギース尾関高文さん。
まずは、前回も登場した『お好み焼きカープ』(広島市中区堺町)へ。昭和51年に「お好み村」(広島市中区新天地)で産声をあげ、現在は堺町で変わらぬ味を守り続けているお好み焼き店。前回聞けなかった店名の由来を、スタッフの八田信弘さんが「社長と当時のカープ私設応援団長が友人で、出店するなら店名にカープを付けたらどうかと勧められたから」と教えてくれた。
続いては、令和2年にオープンした『カープ整体院』(安芸郡海田町幸町)を訪問。自宅1階を改装し、まさにアットホームな施術を受けることができる整体院。院長の阿部浩文さんは、カープファン歴52年。なんと「死ぬ前に一度カープの本拠地に住んでみたい」と、3年前に神奈川県から引っ越してきた。近所の人々がとても親切で、「もっと早く来ればよかったと思うくらいステキな町」だと惚れ込む。今シーズンは35試合観戦したという阿部さん。カープ愛溢れるあたたかい整体院だが、シーズンが始まると休みが増えるので要注意だ。
次に訪れたのは昭和63年創業の『カープハウジング』(東広島市黒瀬町乃美尾)。今年6月に新事務所を構え、家や家具のリペアからリフォームまでを行なっている。事務所の外には、グレーに赤のストライプがデザインされ、ユニフォームを連想させる車が止まっている。尾関さんが車に乗り込むと、車内にカープのユニフォームも発見。「幼少の頃、旧市民球場に通っていて、カープは自分の生活から切り離せない」と話す社長の内田啓太さん。「社名の恩恵もあるが、逆に頑張らないといけないという気持ちもある」とも。先代からカープの名を受け継ぐ誇り高きハウジング会社だった。
最後は、ロゴはパクリではなく、オマージュだと語る平成17年創業の『カープランニング広島』(尾道市高須町)。情熱溢れる接客をモットーに車の販売から整備までを行なっている“カープ・ランニング”ではなく、“カー・プランニング”の会社。「広島市内で営業マンをしていた頃は、巨人ファンだった」という社長の田頭秀晃さん。「球場で常に全力プレーのカープ選手を見ているうちに、気がついたら赤いユニフォームを着ていた」と振り返る。夫婦で販売店を起業する際に、「一人一人がお客様のために頑張る。カープのようなチームを作りたい」という思いから店名を決めたと明かす。今では社員が30名。「2軍からスタートし、頑張ればベンチ入り。一軍に上がればベンチ入りからレギュラー、スタメン」という、等級制を採用し、入社式は入団式と呼び、毎年「ぶんちゃん しまなみ球場」(広島県立びんご運動公園野球場)を貸し切って行うという徹底ぶり。さらに研修の目的で定期的にカープの試合を社員総出で観戦している。カープへの愛が元気の源という田頭さんは、「喜んでもらおう、元気を届けようと、場を明るくすると、お客様が増えていった。もっともっと元気を届ける日本一の会社を目指す」と、意気込む。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 10月18日放送
ライター 湯谷葉子