新井カープを支える若き忍者!矢野雅哉のすごさと魅力を紐解く【カープ道】
プロ4年目の今シーズン。高い守備力でチームを支え、鯉党だけでなくプロ野球ファンをも釘付けにする若き忍者・矢野雅哉選手。
広島ホームテレビ『カープ道』では、ゲストにフリーアナウンサーの佐久間むつみさん、カープ芸人のボールボーイ佐竹さんを迎え、榮真樹アナと共に、今大注目の守備職人・矢野選手をフカボリする。
矢野選手は1998年生まれの25歳。「そもそも運動神経が良い。4歳の時にママチャリを乗り回していたと本人から聞いた」と、榮アナは取材メモを披露。
2020年、その身体能力の高さを買われ、ドラフト6位でカープに入団。高い守備力でチームを支え、出場機会を増やし、今シーズンはショートレギュラーの座をほぼ手中にしている。
6月7日に大瀬良大地投手が達成した、マツダスタジアム初のノーヒットノーラン。三振を奪ったのは2つだけ。
「27アウトのうち、矢野選手には8回守備機会があった。ファインプレーはなかったが、正面に入るのが早い。新井貴浩監督も“予測と準備ができた守備”と評価。忍者の術で例えると“先まわりの術”」と、佐久間さんは“そこにも若き忍者の姿があった”ことを熱弁。
佐竹さんは「矢野選手は、打者がバッターボックスに入った時、4パターンの打球を想像し、打つ前に体が動いているらしい。足のステップと動作で、ボヤッとした感じで投げる。菊池涼介選手も、ファーストミットをめがけて投げるのではなく、2メートル位の円を描いて、そこに投げると聞いた」と話す。
レギュラー獲得に欠かせないのがバッティング。今年は、朝山東洋・一軍打撃コーチや秋山翔吾選手のアドバイスを受け、“バットを寝かせて打撃に変化”があったという。
榮アナは「スイングスピードを測ったら、矢野選手がチーム1だった。当たれば飛ぶ、ということは、ちょっと待つことができ、相手投手にプレッシャーもかけられる上、球数を投げさせることもできる。打率ではない、数字に表れない部分で貢献している」と、力を込める。
節目の記録は、ルーキーイヤー2021年3月26日の初出場。その試合前、「目立ってなんぼ」だと、スカウトの松本有史さんから勧められたパンチパーマも初披露。
佐竹さんは「移動中は、スーツにパンチパーマ。あとはサングラスだけなので、“矢野にティアドロップのサングラスをプレゼントしてやって欲しい”と松本さんが言っていた」と明かすと、番組MCの中島尚樹さんは「ぜひ“カープ道”でプレゼントしよう。小さく番組名入りで」と提案する。
他、2年目の2022年5月3日の初ヒットでの初お立ち台、同年8月16日の“野球人生で2本目”という初HRを紹介した。
印象に残るベストプレーとして、榮アナは4月30日の阪神戦で見せた強肩をあげる。「逆シングルで取る時に足を入れ替えていて、取った時には投げる態勢に入っている」と絶賛。
その送球に驚いたのはファンだけでなく、床田寛樹投手も“うまい”とつぶやくほど、チームメイトも目を見張る異次元の送球だった。
佐久間さんは、「6月9日のロッテ戦。サードの小園海斗選手をフォローしたナイスプレー。自分にきたゴロかのように、スッとスクって投げた」。
佐竹さんが選んだのは、2023年9月30日の阪神戦。「栗林良吏投手を越えてきた打球が、芝について違う方向へ行くが、素手で送球。すごいと思った」と、振り返る。
進化が止まらない矢野選手の未来予想図は?
佐久間さんは、「矢野選手は“忍者になろうと思わないが、菊池選手のようにはなりたい”と言われた」。
佐竹さんは、「矢野選手のプレーで1点、2点の価値はあると思う。打率が上がれば、最強の選手になる。その未来が見たい。ワクワクしかない」と語った。
最後に中島さんは、「マンガの主人公みたい。矢野選手に、最後のピースのサングラスをプレゼントをするのは我々」と、念を押した。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 7月17日放送
ライター 湯谷葉子