ビールの売れ行きは?新井カープの前半戦をプレイバック①【カープ道】
セ・リーグ大混戦の中、頂点を目指し戦い続けるカープ。広島ホームテレビ『カープ道』では、前半戦をプレイバック。ファンも熱くなった名シーンを振り返る。ゲストは、マツダスタジアムでビールを販売する、若手リポーター(広島ホームテレビ『ピタニュー』出演)の高田萌子さん、鯉党漫画家あかぎゆーとさん、カープ芸人ゴッホ向井さん。
去年リーグ2位。今年こそは6年ぶりのリーグ優勝へ期待が高まる中、シーズンが幕開け。地元開幕戦は、野間峻祥選手の攻守による活躍で白星スタート。4月16日(DeNA戦)の秋山翔吾選手の誕生日は11得点をあげ、勝利で飾った。大量得点でのビールの売れ行きを聞かれると、「あまり得点が多いと、攻撃の時には皆さん見入るので無理。盗塁も多く、目が離せないので、(ビールを頼むのに)手を挙げてるヒマがなさそう。売れるのは意外に混戦とか、リクエストが入った時とか」と、高田さんは明かす。4月はまさかの最下位まで転落したが、勝率を5割まで戻し、4位で終えた。
5月に入り、松山竜平選手の2年ぶりのHRも飛び出し、投打が噛み合い始めた。あかぎさんは、5月19日の巨人戦を挙げ、「アドゥワ誠投手が今年5年ぶりに先発して勝利。復活してくれて、めちゃくちゃ嬉しかった」と話し、ゴッホさんは「アドゥワ投手はポーカーフェイスで吠えるタイプではない。“今プロ野球選手になれたこと自体が奇跡だから自分に期待をしていない。ここまで勝てているのは、僕自身が一番驚いている”と話す」と言い、「“失敗するのは当たり前。成功したら男前”という言葉を思い出しながら、調子に乗らず、地に足をつけて進んでいる」と、取材メモを披露する。
5月26日のDeNA戦では、栗林良吏投手が日本人最速に並ぶ通算100セーブを達成。高田さんは、「ビールは7回までしか売ることができない。栗林投手が登板する頃は、シフトが終わっているし、家にも着けちゃう。いつも祈りながら家路につき、近所から聞こえる歓声で勝利を知る」と話す。
今シーズン2度目となる4連勝を飾るなど、首位阪神に迫るリーグ2位で交流戦へ。「ここからは鯉依奈にお任せ。5月28日セ・パ交流戦開幕。DeNAに3タテ、貯金4で順位は2位。カープは最高の形で交流戦に突入よ!とは言ったものの、交流戦は鬼門。ここを五分、最低限でも貯金を減らすくらいで乗り越えないと…。しかも初戦からオリックス。移籍した西川(龍馬)くんといきなり当たるのよね〜。元気にやってるのかしら」と、あかぎさん作のマンガシリーズ「それいけ鯉依奈ちゃん」の1ページを紹介した。
初戦は末包昇大選手の2点タイムリーヒットで先制し、リードを守り切り7年ぶりの白星発進。この試合で今シーズン初の首位に立った。今年の交流戦は家族一丸。ファンとともに戦い、空前の記録ダッシュとなった。6月1日のソフトバンク戦では、森浦大輔投手が三者連続三球三振の記録を達成。ゴッホさんは「通称イマキュレート(=欠点のない)イニング。プロ野球史上19人目の快挙」と。あかぎさんは「凄まじかった。なかなか見ることのできない記録」と絶賛した。
6月6日の日本ハム戦では、4番に起用された末包選手が、期待に応えて今シーズン初のHRを放ち勝利。この勝利で新井貴浩監督は通算100勝を達成した。そして6月7日のロッテ戦で、大瀬良大地投手がマツダスタジアム初のノーヒットノーランを達成。そこで“カープではマエケンこと前田健太投手以来の快挙”というところに注目。振り返って2015年の最終戦。無失点に抑えていたマエケンの後を託された大瀬良投手だったが、相手に得点を与えCS進出を逃した。泣き崩れる大瀬良投手の肩を抱いて「気にするな」と言ったマエケン。そこでマエケンが持っていたカープのエース魂を受け継いだのだと、一同口を揃える。
まだまだ終わりが見えない前半戦プレイバック。次回も名シーンを振り返り、カープ愛を叫ぶ。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 7月24日放送
ライター 湯谷葉子