【2024年シーズン】現地で目撃したカープ名ねばねば場面|カープ道リレーコラム第72回
ライター/ユマ(カープファン芸人)
9勝16敗1分。今シーズン、私のカープ1軍公式戦の現地観戦成績です。
一見、めちゃくちゃ負けてる!!!と思われるかもしれませんが、よく考えてください。
勝率を計算すると.360。そう、西武時代の秋山翔吾選手が NPB の最多安打記録を打ち立てた2015年シーズンの打率.359 より1厘上回っているのです!!!
これは高い!!!・・・と、こうでもしてポジるしかないのです。お許しください。3割て・・・。
ちなみに今年は私史上初、1シーズン内でセ・リーグの本拠地球場6つ全てで観戦することができました。(12球団の本拠地は2019年に制覇済みです)
結果はどうあれ、充実した半年間でした。
カープの大きな特徴として「粘りの野球」という面があると思うのですが、今回は私が今シーズンの現地観戦で目撃した「ねばねば」な名シーンをご紹介します。
開幕戦からねばねば!
まずは今年の開幕戦、3月29日(金)横浜スタジアム。カープが3点先制するも黄金ルーキー度会隆輝選手の同点3ランホームランが飛び出す大波乱の幕開け。
ベイスターズの希望の星である度会選手の1打で球場の雰囲気は異様なものになり、そのまま20-3くらいで負けてもおかしくないような空気感でした。
しかしそれ以降は8回裏まで得点を許さず、惜しくも負けてしまいましたが4-3と粘りの展開を見せてくれました。
今シーズンが始まったという実感と、敗戦でのスタートは悔しいなという気持ちを抱きながらベイスターズ勝利の花火を観たのが印象に残っています。
試合時間5時間超え!大ねばねばシーソーゲーム
同じく横浜スタジアムにて5月25日(土)のデーゲーム。今シーズン最長の試合時間となった試合も現地で観ていました。
初回、2回と1点ずつ入れて先制するも、2回裏に玉村投手が連打を浴び5失点。
4回に1点入れ、5回に坂倉選手のタイムリーで同点に追い付くもその裏にまた勝ち越される。
6、7回は両チーム無得点で迎えた8回表。代打石原選手のホームランで再度同点に追い付いた!!!!!
この時点で、知人に誘われて試合後に都内で予定していたお食事会に「遅れるかもしれない」と連絡。
同点で延長に突入、両チームの投手が粘りの投球で無得点が続き、延長11回。約束の時間が迫る。
そのお食事会は、つまり、知人の紹介による殿方数名との出会いのチャンス、だ。遅刻は少々印象が悪い。
しかし、試合途中で球場を離れるようなことはできない。
延長12回。カープをとるか、殿方との出会いをとるか。。
もちろん殿、いや、カーp うううぉぉぉぉぉ坂倉選手のタイムリーで勝ち越し!!!!!
二俣選手のタイムリーで追加点!!!!!やったー!!!!!カープに決まってるじゃないですかー!!!!!
その裏は無失点に抑えてゲームセット!黒原投手がプロ初勝利。河野投手がプロ初セーブを記録しました。
これこそ粘りの野球、ねばねばのカープ。
試合時間は5時間16分を記録し、デーゲームにも関わらず球場を出る頃には日が落ちていました。
お食事会には40分ほど遅刻。こちらの試合は4-0の完封負けを喫しましたので詳細は割愛させていただきます。
久々の甲子園で痺れる投手戦、ねばねばこいほー
7月19日(金)、もともと関西に住んでいた頃はよく観戦していた甲子園球場に久々に行ってきました。
「ウル虎の夏」ユニフォームの配布もありスタンドは満席!
試合は4回まで床田投手と村上投手の熱い投げ合い。5回表、カープがシャイナー選手のショートゴロの間に1点を先制!
その後も両チームとも投手が好投を続けてそのままゲームセット!
神様仏様ハーン様!栗林投手25セーブ目!痺れるねばねばこいほー!!となりました。
つい、○○を確信してしまったねばねばこいほー
シーズンも中盤を越えた8月22日(木)の東京ドームで、今シーズンのカープの試合の中でも屈指の印象的な試合を観戦しました。
アドゥワ投手が6回途中1失点、リリーフ陣も無失点の好投ながら援護がなく8回が終了。
今日はもう、そういう日か・・・いやまあ最後まで応援はするけど・・・と思い始めた9回表、野間選手ヒット!
矢野選手バント!小園選手タイムリーで同点!!!試合が振り出しに戻った!!!ねばねば!!!
9回裏、無失点で延長突入!10回表、菊池選手四球!代打秋山選手ツーベース!矢野選手タイムリーで勝ち越し!!!
10回裏、栗林投手が抑えて逃げ切りこいほー!!!ねばねばねば!!!
この接戦を逆転しての勝利。これは・・・あの3年間の強さを思い出す・・・!
この時点でカープは単独首位・・・!これはもしかしたらもしかするかも・・・?と、大ニヤケ顔で帰宅したのでした。
まさか、9、10月であんな事になるとはつゆ知らず。。。
カープファンの心を救う、大ねばねば記録
毎日試合後に順位表を見るのが辛くなってきた9月22日(日)、バンテリンドームナゴヤで大記録を目撃しました。
「矢野雅哉の22球」です。10球を超えた頃からスタンドがざわつき始め、15球を超えてからは異様な雰囲気に包まれていました。
結果、涌井投手に22球投げさせての四球。少し涙が出そうになりました。スマホで調べてみるとなんと世界記録!?
現地で負け続けていた私に、矢野選手が嬉しい思い出を授けてくださいました。試合は2-1で負けました。
以上、今シーズン私が現地で観た「ねばねばのカープ」でした。
現地観戦9連敗しても、遠征費がどれだけかかっても、全然彼氏ができなくても、私もカープのように粘り強く頑張ろうと思います。
広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。