番組2度目の登場!秋山翔吾選手に9つの質問を投げかける【カープ道】

広島ホームテレビ『カープ道』は昨年末、稀代のヒットメーカー秋山翔吾選手を招き、公開収録を敢行。野球からプライベートまで、赤裸々に語ってもらった様子を届ける。舞台はイオンモール広島祇園(広島市安佐南区)。進行役は番組MC中島尚樹さんと廣瀬隼也アナ。また、秋山選手と『カープ道』の架け橋となった朝日新聞の辻健治記者も駆けつけ、会場を盛り上げた。

 

 

昨シーズン、攻守でチームの主軸を担った秋山選手。2024年度の三井ゴールデン・グラブ賞受賞について、秋山選手は「久しぶりに獲る賞だったし、カープでの初めての栄誉ある賞なのでうれしかった。他にも守備率100%や、タイトルを獲る選手はいたので、ギリギリの戦いだったのではないか」。と推測。廣瀬アナは「外野手部門の得票数1位での受賞。両リーグでの獲得は史上10人目」と讃えた。受賞した昨シーズンの自身の守備について聞かれると、「守備は意識的、意欲的にやっていたし、元々そういう選手だという自覚がある。今年に関していえば100点をあげたい」。と秋山選手は胸をはる。

 

 

ステージ上には、秋山選手の背番号にちなんだ9つの質問を記入したボードを用意。まずは【スタメン】へのこだわりを聞く。昨シーズン、史上210人目となるNPB通算1500試合出場を達成。移籍後、最多となる138試合に出場し、そのうち134試合がスタメンでの起用となった。秋山選手は「スタメンは“稼ぎどころ”。打席数、試合数も稼がなくてはならない。そのためにケガせず、技術を磨く。一芸で試合に出るのは難しい。自分はスタメンでプレーできなくなったら、一軍のメンバーにはいられないと思う」。と力を込める。

 

 

 

“一番センター”が定着した秋山選手に、辻記者から「序盤はレフトでの出場が多かった」と話が出ると、「リハビリ明けだったが、センターに戻ることはないと自分の中で退路を決めている感覚で、だいぶレフトの練習をした。センターの感覚はすぐ戻るという自信もあったが、レフトで数多くの試合をしないといけないという気持ちはあったので、センターのことは考えないでいた」。と明かす。

 

 

【2000安打】についての質問が出ると、会場から大きな拍手が起こる。昨シーズン158安打を放ち、日米通算2000安打まで残り206安打と迫っている。秋山選手は「来シーズン中に達成と言われたら骨が溶けるまで野球をやらなきゃいけない」。と言うが、廣瀬アナは「秋山選手はシーズン最多216安打で日本記録にもなっている。可能性はゼロではない」。と期待を寄せる。しかし「若手たちががんばっている中、どれだけ機会を与えようと思ってもらえるか。不動のレギュラーの感覚はないし、あの時のようにはいかない」。と秋山選手は答える。また「あの時は人のことを考えて野球をやってなかった。今はヒットを打つこと以外のもっといいことを考えられるようになってきた。悪く言えば足かせ。良く言えば、そういうキャリアまで野球ができたな」。と感慨深い様子だ。

 

 

西武時代から使っている登場曲【人にやさしく】(ザ・ブルーハーツ)について、「最初は違う曲を使っていたが、先輩から観客のレスポンスを使う曲がいいのではないかと提案された。“人にやさしく”だったら最後に“がんばれ”があるのでどう?と勧められて使い始め、一緒に成長していった。カープに入団した時は、コロナ禍で観客はマスクで声を出せないし、赤いチームで“ザ・ブルーハーツ”を使うのはどうかとも思い、封印していた」。と振り返る秋山選手。しかし「西武ドームでビジターとして聞いていた田中広輔選手や西川龍馬選手から“秋さん、あの曲よかった。合っていた”と言われ、去年のケガ明けくらいから登場曲を戻して、やっとなじんできた」。と語った。

 

 

『カープ道』流のさまざまな質問に真摯に、赤裸々に答えて会場をわかせた秋山選手。公開収録終了後、「温かく迎えていただいた」と話す秋山選手に、『カープ道』からは昨年(2024年2月21日O.A)に続く、再びのロケ取材を懇願して番組を〆た。

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 1月15日放送

ライター 湯谷葉子

 

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