一足早くキャンプ地へ!日南の街をのんびりめぐる前半戦【カープ道】
2月1日から日南春季キャンプが始まり、いよいよ本格始動のカープ。広島ホームテレビ『カープ道』では、極楽とんぼの山本圭壱さんと共に一足早くキャンプ地を訪れ、街ブラ。キャンプ地を訪れるファンがもっと楽しめるように、キャンプ地ならではの魅力やエピソードを探し歩く。

春季キャンプ地の宮崎県日南市にある油津商店街(日南市岩崎)から街ブラスタート。まずは、カープのキャンプが始まった1963年にオープンした生花店『フローリスト歌津』(日南市岩崎)へ。店内には、同店の歌津史敏さん(55才)が10才の頃、ミスター赤ヘル・山本浩二さんと一緒に撮った写真が飾られている。

悲願の日本一を達成して迎えた1980年の日南キャンプ時の写真。
昭和の黄金期を支えたミスター赤ヘルを見ようと地元の人々もこぞって球場に押し寄せたという。同店の歌津敏子さんは、「昔は宮崎空港で花束を渡し、お出迎えをした」と振り返る。また「以前はカープの選手たちが店の前を歩いて通っていたが、今は自転車でサーっと通り過ぎる。挨拶をしても音楽を聴いていて・・・」と、会話できない状況に、寂しさを隠し切れない。

次は、ちょうど花を買いに来店した男の子の家族が営む店『大阪キッチン ビリケン』(日南市岩崎)を訪問。2017年にオープンした同店は、自慢のお好み焼き目当てに多くの選手が訪れている。壁一面に選手のサイン色紙が貼ってあり、中には2018年2月5日の日付が入った山本さんのサインもあった。

同店の吉田正樹さんは、「最近は西川龍馬選手(現オリックス)、中村奨成選手、小園海斗選手などが来店した」と話す。
続いて、取材中に第一町人として出会った、森迫和代さんと、森迫博之さんが切り盛りする『パンとケーキの店 志津屋』(日南市岩崎)へ。人気のケーキや和菓子の中から、プリン味のクリーム入りの「プリン大福」(180円)と、南いちご農園(日南市北郷町)のいちごが入った「いちご大福」(280円)を試食。山本さんは、「いちご大福」の白あんと甘さと、いちごの酸味の程よいバランスに感心する。

その後、油津商店街を後にし、ゴールとなる天福球場(日南市天福)を目指す。しかし、途中誰にも出会うことなく天福球場に到着。

ここでキャンプが始まった1963年当時は球場前に民家が立ち並んでいたが、現在はその面影が残っていない。

たまたま球場前の駐車場に車を停めた2人に話を聞くと、男性の方は以前、カープ選手がキャンプ中に宿泊する「ホテルシーズン日南」(日南市園田)に勤務しており、選手や山本さんともゴルフをしたことがあるという。取材先を探していると告げると、「お父さんが英語の先生をされているケムナ誠投手の実家に行けばいいのでは?」と提案。面識があるので連絡をとってくれるという。

連絡がつくまでの間、球場前で山本さんに2025年のシーズンで注目するカープの若手投手陣のニューヒーロー候補を聞く。「佐藤柳之介投手をはじめ、ドラフト上位指名の投手を見てみたいのはもちろんだが、昨年ドラフト1位の常廣羽也斗投手は今年どうしても出て来てほしい1人。斉藤優汰投手(2022年ドラフト1位)あたりも要チェックで見たい」と話す。


果たしてケムナ投手の実家に行くことができるのか? 日南めぐりは次回に続く。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 1月29日放送
ライター 湯谷葉子