自主トレ中の秋山翔吾選手を追いかけて!横須賀の魅力を探る後半戦 【カープ道】
昨年12月、来るべきシーズンに向け、故郷・神 奈川県横須賀市にある「横須賀スタジアム」で自主トレに励んだ秋山翔吾選手。広島ホームテレビ『カープ道』では、秋山選手を追いかけ横須賀ロケを敢行した後半戦をおくる。番組MCの中島尚樹さんと野村舞アナ、朝日新聞の辻健治記者の3人が、「横須賀盛り上げ大使」を務める秋山選手に代わって横須賀の魅力を探り、秋山選手の知られざる素顔にも迫る。

前回紹介した『もつ鍋の店 温』(横須賀市)、『三崎庵』(横須賀市)に続き、訪れたのは秋山選手御用達の店『EXCLUSIVE HIPHOP』(横須賀市)。

横須賀を語る上で欠かせないスカジャンがずらりと並び、スタッフはみんな秋山選手のユニフォームを着用するという秋山選手オシの店だ。同店のローリーさんにスカジャンとは何かを聞くと、「滞在した基地の人たちが、自分たちのフライトジャケットに日本で刺繍をして持ち帰っていたもの」と説明。戦後、横須賀でお土産として誕生し、ヨコスカの“スカ”とジャンパーの“ジャン”でスカジャンと呼ばれるようになり、「横須賀ではないところで買ったらスカジャンではない」と付け加える。

秋山選手とは6年前から交流があるというローリーさんは、秋山選手のことを、「My HomeBoy=地元同士の中でも兄弟のような存在」と呼ぶ。「気軽に一緒に写真を撮ろうよといってくれて、その写真をネットにアップすると日本だけでなく、アメリカの(秋山選手が所属していた)MLBシンシナティ・レッズのファンも来店してくれるようになった」とニッコリ。横浜で行われるカープ戦では、まわりにDeNAファンが多い中、堂々と秋山選手のユニフォームを着て観戦するという。

秋山選手に渡してほしいと、“秋山9”と自社名“ROLICO”の刺繍があしらわれたスカジャンをプレゼントしてくれたローリーさん。「My Home Boy秋山くん。いつも特別な友情を感じています。プロ野球選手なのに壁を作らず接してくれてありがとう。大好きだよ」と秋山選手にメッセージをおくった。

続いては、横須賀グルメが集まるフードコート『いちご よこすかポートマーケット』(横須賀市)へ。

アメリカ海軍のレシピを受け継いだシンプルな味付けのハンバーガーで知られる『HONEY BEE』の「HONEY BEEバーガー」と、『あがっとこ』の「三崎まぐろづくし丼」を試食し、横須賀の味を堪能する。


同店の岡本将義さんは、「横須賀の魅力は、海が近く、どことなくアメリカを感じられるところ。秋山選手を通して横須賀を知ってほしい」と話す。また秋山選手を応援しているが、実はDeNAファンであることも明かし、「DeNAとカープが戦ってプロ野球を盛り上げてほしい」と力を込めた。

その頃秋山選手は「横須賀スタジアム」で、自身が提案した下田市と横須賀市の小学生の野球チームが交流試合をする「KUROFUNE CUP」開催を見守っていた。放送席では解説をし、ベンチに入ると声を出し、率先して子供達の輪の中へ入ってグラブを手に取りキャッチボールもし、子供達と貴重な時間を過ごした。この親睦交流試合を終えて、町ぶらロケに合流することができるのか?

最後に訪れたのは、秋山選手の幼き頃を知るイタリア料理店『いたり庵』(横須賀市)。地元食材にこだわり、季節の味を提供している。



「近隣の生海苔パスタ」と「牛ワイン煮」のとっておきの2皿を試食している際、秋山選手が登場。

「(この店に来ると)帰って来たという感じ」としみじみ言い、ビールと「牛ワイン煮」に舌鼓を打つ。シェフの川原智男さんは、「娘たちが幼なじみ」だと言い、秋山選手の少年時代を知る。「小学校高学年くらいから知っているが、素振りでタイヤをバットでドンドンドンドン叩いて、うるさくて近所迷惑だった」と明かす。しかし「その記憶が強かったから、翔吾がドラフトに選ばれるんだ。西武に行くんだ。大リーグに行っちゃったよ」と、感心しつつ、活躍を見守ってこられた様子。その秋山選手の来店については、「恐れ多い」と笑みを浮かべた。

秋山選手は、「横須賀はこんなところだよって言うのを、“横須賀盛り上げ大使”として、またカープの選手として発信していきたい。聖地巡礼とは言わないが、スタンプラリーの感覚ででもまわってもらえれば嬉しい。横須賀に来てください」と、横須賀愛たっぷりに話し、番組を〆た。

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 2月26日放送
ライター 湯谷葉子