中田廉が感じた遠藤淳志の成長「高めのストレート」の威力が増している

新井監督に初勝利をプレゼント、そしてその試合では6回途中コールドながらプロ初完封を記録した遠藤淳志投手。昨季までともに戦った、元カープの中田廉さんはここまでの遠藤投手のピッチングをどう見ているのだろうか。

「遠藤投手の成長は大きく2つあります。1つ目は変化球の精度です。スライダーが、ストレートと同じ軌道でバッターに向かっていってそこから曲がるんです。昨季までの遠藤投手のスライダーは大きく曲がって、スピードもそこまで速いスライダーじゃありませんでした。それが、軌道もスピードもストレートに近いものになっていて、バッターも手が出ていないんだと思います。本当に素晴らしいボールです。遠藤投手もかなり自信を持っていると思いますよ」。

そして、もう1つは「高めへのストレート」だという。「高めのストレート」という言葉だけを聞くと、ネガティブな印象を抱くことが多いが、中田さんは否定する。

「おそらくなんですけど、今の遠藤投手は意図して高めにストレートを投げていると思います。コントロールで注意するところは色々あるんですけど、コース(内角・外角)さえ間違えないように高めを狙っていると思います。昨秋のキャンプで新井監督も遠藤投手に『 高めのストライクゾーンに真っすぐを投げてくれ』と言っていました。おそらくそれが実戦を重ねるごとに自信になって、ゲームでできているんだと思います。昨季の遠藤投手も良かったんですけど、低めの意識が強すぎて、低めに行ったとしても球が弱いとプロのバッターはそう簡単には抑えられません。12日の中日戦の遠藤投手ピッチングを見たときに、あの真っすぐなら自信を持ってどんどん投げ込めるなと思いました」。

 

初の2ケタ勝利へ、生まれ変わったストレートで新生カープを引っ張っていく。

CarpCarpCarp編集部

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