いろんな「初」の思い出が詰まったカープ日南キャンプ|カープ道リレーコラム第38回
ライター/ボールボーイ佐竹(カープ芸人)
カープ日南キャンプ
カープファンの皆様、球春到来明けましておめでとうございます。
キャンプも始まり、いよいよ2024年シーズンに向けて、カープが新たにどんなチームになっていくのかワクワクが止まりません。
そんな、我らが広島東洋カープは、一軍は2月1日から13日まで宮崎県日南市、2月15日から27日まで沖縄県沖縄市でキャンプを行い、一方の二軍は2月1日から4日まで大野練習場、2月6日から27日まで宮崎県日南市でキャンプを行います。
カープ春季キャンプの中心になっているのが、両翼が99m、バックスクリーンまで122m、外野が天然芝の皆さんご存知、天福球場です。
天福球場の歴史は古く、1962年に完成し、翌1963年春から広島東洋カープが春季・秋季キャンプを実施しています。
人生初の天福球場
僕がカープファンになって初めてこの天福球場を訪れたのは、2015年の2月初旬でした。
完全プライベートで先輩のカープ芸人あらきあきゆき兄さんと二人で広島から車で約7時間。
とにかく遠かったですけど、車内ではずーっと興奮していたのを今でも覚えています。
カーナビが刻一刻と天福球場に近づいていることを知らせてくれるアナウンスに二人で歓喜してました。
油津駅を過ぎ、日南線の線路を越え、右側に天福球場が見えた瞬間のことが忘れられません。
テレビに出させてもらっている人間が言うのも恥ずかしいのですが「テレビで見たことある景色じゃ!」と叫んでいました。
もちろん、まずは天福球場の前に掲げられている真っ赤な「闘志」の幕の前で記念撮影。
この瞬間からコロナ禍になるまで毎年、仕事やプライベートで日南に行かせて頂くことになるのですが、毎回この前での写真撮影は欠かしたことがありません。
人生初のスーパー早出体験
2017年には、当時、石井琢朗コーチが中心となって、日南キャンプで行われた、スーパー早出という、全体練習前に行われる早朝のトレーニングがありました。
その模様を取材に行った時、石井琢朗コーチから、せっかくユニホーム着てるんだから(当時取材する時は全身ユニホームでした)一緒に早出トレーニングしてみるか?とお誘いいただき、野間選手、堂林選手、安部選手(当時)と共に、練習前にこんなハードな事をやるのか!と身をもって体験したこともありました。
短時間なのに汗は吹き出るし、モモはパンパン。
琢朗コーチのお誘いの手前、弱音も吐けず、なんとか食らいついて行ったのですが、、、もう限界だ!と思った瞬間に「ありがとうございました!」と大きな声で挨拶して、僕は逃げました。
爆笑している選手を横目で見て、プロ野球選手の体力は本当に化け物だ!と心底思いました。もう二度とこんな体験はできないでしょう。
人生初の東光寺での連続ティー体験
もう一つ、「今はもうこんな事はできないだろう」という体験をさせてもらったのは、現オリックスのヘッドコーチをされている、水本さんがカープの2軍の監督だった時に、僕が東光寺球場でまたもや全身ユニホーム姿で取材をしている時でした。
選手達の練習の空き時間に水本さんに声かけられ「佐竹は元高校球児なんだろ?」という質問から、なぜか僕が、連続ティーをすることになった事です。
大きなカゴに半分ぐらいボールが入っており、「これ無くなるまで連続ね!」と言われて必死に食らいついていったのですが、どんどん箱にボールが追加されていき、なんとか打ち終わった時にはバットが握れなくなってそこに倒れ込んでしまいました。
倒れながら聞いた、周りの選手、見学に来ていたファンの皆さんの温かい拍手と瞬時に現れた筋肉痛は忘れられません。
とにかく思い出の詰まった日南。
しかし、コロナ禍を境に日南を訪れる事が無くなってしまい4年という月日が経っていました。
そんな中、今回弾丸ではありますが、4年ぶりに日南に行って来ました。
今回は、先輩芸人と一緒でも、取材でもありません。
完全プライベートで妻と、この4年間で新たに生まれた息子二人と、カープファンの妻のご両親とで行かせて頂きました。
4年ぶりの日南は、東光寺の近くまで高速道路が通り、昔よりとてもアクセスがしやすくなっていたのが驚きでしたね。
そして念願の天福球場へ!
良い意味で変わってなくて、とても懐かしい気持ちになりました。
佐竹家の日南ツアーは毎年の恒例行事となりそうです。
さて4年ぶりに訪れた日南キャンプのコラムはまた次回!
広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。