高卒2年目斉藤優汰・初の1軍キャンプで学んだ「エースの教え」と「レジェンドの言葉」
開幕1軍への第一関門の日南キャンプ。アピールに成功した斉藤優汰は、生まれて初めて沖縄の地に足を踏み入れた。
「タコライス美味しかったです!本場の味は違いますね!」と話す彼の笑顔からは19歳らしさが感じられる。
次世代エースの今キャンプのテーマは「自主トレからやっていることの継続」。その自主トレは今年、カープのエース大瀬良大地と行った。
「(大瀬良)大地さんは、カープのエースと呼ばれている投手ですし、 人間性も素晴らしい人と伺っていたので、人間的にも技術的にも学べることがたくさんあると思って、お願いしました。ずっと下半身の使い方は自主トレ中から教えてもらっていて、そのやり方を今も継続しています」。
去年は重心を落とし、上半身を回転させて投げていた斉藤。今年は大瀬良からのアドバイスを受け、軸足をプレートの方向に蹴りだしキャッチャーへと向かっていく意識で投球を行っている。
「まだ完ぺきではないですけど、下半身をうまく使えたときには今まで以上いボールに力が伝わっているような感じがありますし、球数を多く投げても去年ほど疲れが来ないと感じました」。
成長へのきっかけをつかんだ斉藤について大瀬良は「彼のいいところを少しでも伸ばしていくために、何かアドバイスが送れたらいいなと思って一緒にトレーニングをしていたんですけど、現状は彼らしいボールが投げられれています。そこを評価して沖縄まで来ていると思うので、 継続してやっていってくれたらもっと伸びていってくれるのかなと思います」と、評価した。
また、「13歳も年が離れていますけど、勇気を振り絞って声をかけてくれたのはかわいいなと思いますし、彼も一生懸命毎日を過ごしているので、頑張ってほしいし、僕も負けていられない」と、エールを送った。
さらに、大瀬良からのアドバイスを確固たるものにしたのは、黒田博樹球団アドバイザーからの言葉もあったという。
「黒田さんには今取り組んでいる足の使い方を伝えたら、確かにいいと思うと言ってもらいました。その言葉で続けても大丈夫なんだなと思いました」
黒田アドバイザーも「斉藤は持っているポテンシャルが当た回投手ですし、吸収力も高いので色々指導をしていても楽しみと思わせる投手」と、太鼓判を押す。
そんな斉藤の今シーズンの目標は初勝利だ。
「自分の中では初勝利はもちろんなんですけど、できるだけ1軍で多く勝ってチームに貢献できたらと思っているので、とりあえず第一目標として初勝利を目標にします」。
カープが誇るレジェンドとエース。初の1軍キャンプという時間は、斉藤にとって忘れられない時間になったはずだ。
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