ポスト西川の行方 2年目久保修が手ごたえをつかんだ春季キャンプ

広島東洋カープの今オフの最大の出来事は何といっても、西川龍馬のFA移籍。3割打者の流出はチームにとっては大きな痛手だが他の選手、特に外野手の選手からしたら大チャンスである。今季2年目を迎える久保修もその一人だ。

■走攻守三拍子そろった選手には簡単にはなれない

端正なマスクで女性ファンを惹きつける久保修。キャンプ中も多くのファン・特に女性からサインなどを求められていた。

「(女性からの任期は)あまり感じていません(笑)。僕以外にもカッコいい選手がたくさんいるので逆に僕が『かっこいいな』と思いながら毎日練習しています」。

まだ1軍出場はないものの、久保はポスト西川を期待される若手外野手の1人。ルーキーイヤーはケガの影響もあり、1軍キャンプに参加すらできなかった若武者は今、猛アピールを続けている。

「自分の長所は守備と足だと思っています。やっぱり走攻守すべてで活躍したいっていう思いはあるんですけど、プロに入ってなかなかその三拍子っていうのは、簡単にうまくいくもんじゃないなっていうには本当に感じました。今でも打撃が一番課題かなと思っています。」

 

しかし、キャンプの実戦では自信のあるという守備・走塁でのアピールはもちろん、打撃でも日南での紅白戦2試合で7打数5安打と結果を残し、沖縄行きの切符をつかんだ。昨シーズン2軍で打率.190だった久保の急成長の要因は「見て学んで聞く」ことにあった。

自主トレではヤクルト山田哲人から、キャンプではコーチはもちろん新井監督から直接指導を受ける場面があった。新井監督からは「左脇を締めてバットのヘッドを走らせるイメージで」と、教わったという。

「ロングティ―でも監督から教えてもらった形で振ると、やっぱり打球のノビが変わったので今いい感じになっているんじゃないかと思います」。

それだけではなく、同学年の小園からもアドバイスを受けていた。ここまで聞くと、色々なアドバイスを聞く中で頭が混乱することなどはないのかという疑問が生じるが、「本当にいろんな人に僕は聞きますし、教えていただけるんですけど、その中でも皆さん共通して『合う合わないは絶対あるから、それ試して合わなかったらやらなくていいから』と言ってくださるんで、僕にとっていろんな引き出しが増えた中で、あっ今日これちょっと意識してみようという風に色々なチョイスが出来るので、こんがらがるというのは特にありません」。

 

たくさんの意見に耳を傾け、どん欲な姿勢で課題の打撃と向き合ってきた久保の今シーズンの目標は「1軍帯同」だ。

「まずは守備固め、代走というところから試合に出られるように、そしてまたバッティング磨いて、『よしきょう久保スタメンで行ってみよう』と、監督含め首脳陣
に思わせて、何とか1軍で帯同して結果出せるように。外野のポジションは一つ空いているので、そこをみんなが全力で取りに来ると思うので、競争に負けないように自分も食らいついて、また対外試合でいいアピールが出来るように頑張りたいと思います」。

 

いよいよ本格的に始まるオープン戦。開幕戦でカープの外野をだれが守っているのか。目が離せない。

 

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