今年やるぞ!秋山翔吾選手が優勝祝う極上ウイスキーを探す〜後半戦〜 【カープ道】

新井貴浩監督率いるカープの主軸を担う稀代のヒットメーカー、秋山翔吾選手の持ち込み企画。広島ホームテレビ『カープ道』では、「優勝を果たし、ビールかけの後に落ち着いてウイスキーで乾杯したい」という秋山選手のために、一緒に広島県内を西へ東へとかけ巡り、至極のウイスキーを探す後編をおくる。案内役は廣瀬隼也アナ。広島から名古屋に転勤となった『カープ道』ファミリーの朝日新聞スポーツ部記者・辻健治さんも駆けつける。

 

前回のバー『The Bar Top Note』(広島市中区紙屋町)、『株式会社三宅本店』(呉市)に続き、今回一行が向かうのは廿日市市。移動の車中、秋山選手は、『カープ道』で昨年5月にO.A.した自身の特集をチェックしていたことを明かす。また、スポーツ界で多用され、番組のテーマ「期待が高まるキーマン!秋山翔吾論」でも使用したキーワード“キーマン”に言及し、「キーマンとは、この選手がやれば勝つし、やらないと負けるということ。若い選手は、やらかすこともあるが、わけわかんないところでパーンと打ったり、振り幅がある。それがキーマンだというのが僕の印象。ベテランになってきて、まだキーマンと言われると、安定してない“振り幅がでかい選手”なのかな。やたらいろんな所で言われるので、キーマン?鍵がいっぱい?と思ったり・・・」と、疑問を呈した。

目的地は、1918年創業で100年以上にわたり、日本酒や焼酎などを中心に蒸留技術を受け継ぐ老舗酒造メーカー『サクラオ ディスティラリー』(廿日市桜尾)。同社の越智亮太朗さんによると、「1920年にウイスキーの製造免許を取得し、1980年代頃まで銘柄「グローリーウイスキー」を作っていたが、その後完全にストップ。そして2017年に製造を再開。その頃の社員もおらず、一からの再開となった」と苦労を語った。

新たな挑戦としてスタートしたウイスキー作りの製造現場の見学へ。ドイツのメーカーにオーダーメードで購入した、国内最大規模と思われる巨大蒸留器に一同息を飲む。日光をさけて暗くしてある貯蔵庫を見学し、外へ。そこには大きな樽が並び、「樽に入って剣をさせるようになっている。〇〇ひげとは言わないが」と越智さん。お馴染みのゲームの要領で、樽から飛び出した瞬間を撮影する人気スポット。番組を盛り上げるために自ら志願した秋山選手は、ジャンプし、「だ〜、今年やるぞ!」と絶叫。「今シーズン、全局意気込みを聞かれた時、この映像を使ってもらえばいい。これ以上ない。追い込まれた状況で出る一言」と、サービス精神を見せた。

続いては、テイスティングルームで自慢の一杯をテイスティング。瀬戸内らしい柑橘の香り、潮っぽい感じが特徴の「シングルモルト ジャパニーズウイスキー桜尾」と、可部線の廃線区間にあるトンネルを利用して貯蔵される「シングルモルト ジャパニーズウイスキー戸河内」を飲み比べ、貯蔵環境の違いで出る味の違いに感心する。

 

最後に、2022年のシーズン途中に電撃加入した秋山選手自身が語る「リアル秋山翔吾論」を展開。新井監督について、秋山選手は「雰囲気づくりだけでなく、言葉選びにも配慮していただいている。メディアへの発信の言葉で救われた選手は何人も、何回もあったと思う。それは監督の本音ではあると思うが、甘えてはいけない。その言葉を監督に言わせちゃいけないだろーってところは、選手自体が感じた方がいい」と、苦言を呈す。

さらに、「勝つことからブレてはいけない。ただ自分が出ないチームが勝ことは納得できない。そこの両立は難しいが、勝った時にみんなでハイタッチしている瞬間が一番良くて、ファンの皆さんが喜ぶ瞬間が一番良い光景、良い時間になる。その時に自分がどれだけチームのプラスになったかを考え、そうならなかったら次なんとか頑張ろう。その繰り返しで1年間、苦しい時、自分で乗り越えられなくなったら、“部屋へおいで!ウイスキー飲もうよ”と言えたらいいかな」とも。

「年男でいらっしゃる秋山選手がこの一年、昨年とはまた違う活躍をどう見せてくれるかが楽しみ」という辻さんに、秋山選手は、「シーズン中、何個かポイントが出てくる。勇気を持って踏み込まなきゃいけないのが月に1回ずつくらいある。一年(最大)7回。これが自分が良いポイントで揃った時には、ドラゴンボールで言ったら、願いが叶ったらいいな。辰年なので、ドラゴンボールな年にしたい」と答えた。

 

今シーズンの抱負を聞かれると、秋山選手は、「抱負は語らずとも、さっきの樽の場面(「今年やるぞ!」)で」と笑いを誘った。

 

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 2月21日放送

ライター 湯谷葉子

 

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