思い出の地で聞く!鯉の守護神の知られざるエピソードとは?【カープ道】

5月26日、日本人最速タイとなる通算100セーブを達成した鯉の守護神・栗林良吏投手。広島ホームテレビ『カープ道』は、栗林投手が生まれ育った愛知県へ。野球人生をたどるべく、思い出の地をめぐる。社会人時代を過ごしたトヨタ自動車硬式野球部は、去年の都市対抗野球で優勝した強豪チーム。カープの中村健人選手他、多くのプロ野球選手を輩出してきた。入団前の2年間の思い出が詰まったグラウンド、トヨタスポーツセンター(愛知県豊田市)を訪ね、球友に話を聞くことに・・・。

 

 

まずは、栗林投手が最優秀新人賞受賞時のスペシャル企画にもリモート出演した親友、トヨタ自動車硬式野球部の逢澤崚介選手にインタビュー。前回の番組出演後、栗林投手から「今度取材があったら引き受けるように」と言われていたという。ともに同部で汗を流す中で感じたことは、「実力があるにも関わらず謙虚。自分のやるべきことを淡々とやって、誰もが尊敬する存在」と称賛する。プライベートでは、「カラオケに行った時、“ようかい体操第一”を流し始めて、曲に合わせて全力で踊る姿がおチャメだった」と、オンオフの切り替えがしっかりしていることも明かした。今後期待することは、「栗林が投げたら大丈夫だと、チームメイトにもファンの方にも思っていただけるように。相手チームには栗林が出てきたら厳しいなという風に。日本を代表する投手になってほしい」とエールを送る。

 

 

続いては、同期で同じ投手の山城大智投手が登場。「すごい投手だという話は聞いていたし、初対面では静かな感じだったし。それが1週間を超えてくると、朝会った時は手をあげて“よっ!”って言ってくる。こいつ面白いな〜」と、意外なおチャラケキャラに驚いたという。オフに同部を自主トレで訪れた栗林投手を見て、「レベルの高い練習をしているなと感じた。社会人時代とは意識が違って、自分を理解しながら練習している印象。下半身強化のトレーニングをしていたが、自分を追い込んで真剣な顔で練習していた」と振り返る。「グラウンドに上がる前、一礼していくところは変わらない。そこは嬉しいと思う。日本を代表するクローザーになって、今まで以上にボクがみんなに自慢できるように。ケガに気をつけて長い野球人生を送ってほしい」と激励する。

 

 

「良いところは素直さ。どんな時でも偉そうにしない」と絶賛するのは、同部の指揮官、藤原航平監督。「真っすぐの質、精度も良かった。使える変化球もたくさんある」という第一印象だったが、「入社してきた同期の中で、プロに行きたいかと聞かれ、1人だけ手をあげなかった」とも。それは「トヨタという良い企業に入れたから。今後トヨタでがんばっていこうと思っている」とチームメイトに話していたという。「ドラフトされるとは思っていたが、一番大事な都市対抗野球の初戦に、カープのスカウト担当者だけ不在だったので、まさかカープ1位指名とは思わなかった。後で聞くと、その前にもう決めていたと言われた」と明かす。プロの世界を歩む鯉の守護神へ、「トヨタに社員のみんなも、ボクらも含めて栗林投手の活躍はすごく楽しみにおり、嬉しく思っている。本当にカープのファンの皆さんの力になれるように、これからも長くがんばってほしい」と、応援する気持ちを伝えた。

 

 

最後に、栗林投手が名城大学の硬式野球部時代からチームメイトと足繁く通った店『とんちゃん居酒屋 たっつぁん家』(愛知県名古屋市)へ。家族ぐるみで付き合うという坂部達彦さんに話を聞いた。「名城大学の寮が近くにあるので、食べにきてくれていた。たまに予約なく来店するとご飯が全部なくなるので、寮からご飯をボウルに入れて持ってきてくれって頼んだ時もある」と、栗林投手の食べっぷりを披露。番組MCの中島直樹さんは、栗林投手が愛する味の名物「味噌とんちゃん」と、「にんにくさがり」を試食する。

 

 

栗林投手のカープ入団が決まった時、坂部さんは「ボク的には中日に行って欲しかったが、カープでの活躍を見ていたら、カープで良かったと思う。名城大学→トヨタ自動車→カープと、全部ユニフォームは赤、赤、赤。赤に縁があったのかな」。また、「とにかく真面目で礼儀正しい。プロに行っても変わらない。サイン色紙に書いてある“謙虚”という言葉が似合う」とも。そして、「栗ちゃん!いつも陰ながら応援している。活躍するのを楽しみにしている。ファイト!」と、力強く激励の言葉を送った。

 

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 6月19日放送
ライター 湯谷葉子

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