極楽・山本が夫婦で鯉のルーツをたどり、妻にカープ愛を注入 【カープ道】

超鯉党として知られる極楽とんぼ・山本圭壱さんと、ファン初心者という奥様の西野未姫さん。広島ホームテレビ『カープ道』では、西野さんにもっとカープを好きになってもらおう、もっと知ってもらおうと、夫婦で広島の街をめぐり鯉のルーツをたどる「鯉の修学旅行」を企画。山本さんが、にわかファンの西野さんにカープ愛を注入していく。

 

 

カープの一軍広報、河内貴哉さんからプレゼントされたという、MIKIと書かれたカープユニフォーム姿で登場した西野さん。最初に訪れたのは、14年前まで栄光の歴史を刻んでいた旧広島市民球場(1957-2010年)跡地の「ひろしまゲートパーク」(広島市中区基町)。当時と同じ場所に残されている「ホームベース記念碑」や「ピッチャープレート記念碑」、カープのセ・リーグ優勝年と成績が刻まれた記念碑のある「勝鯉の森」を見学。「球場の目の前には、カープ選手から番記者の方々まで、試合前に必ずカレーを食べていた喫茶『マリーナ』があった」と、山本さんは懐かしむ。

 

 

「セ・リーグ初優勝した1975年からカープファン」と話す山本さん。ライトスタンドを再現したベンチに腰掛けて、「高校時代にスタンドでコーラ売りのアルバイトをしていた」と言い、「コカ・コーラ、ファンタオレンジ、スプライトいかがですか〜って。修学旅行のグループを狙って、引率の先生めがけて売るのがコツ。“じゃあ、みんなにコーラ”ということになるから」と、明かした。アルバイト時代は、「7回終了したら1回精算して、8・9回は試合を見ていた。ある時、長嶋清幸選手が2夜連続でサヨナラHRを放った。それが一番の思い出」と振り返る。

 

 

2008年9月28日、旧広島市民球場のラストゲームも観戦したという山本さん。「先発の前田健太投手がHRを打った。やっぱりスゲーな、前田健太投手。その後、栗原健太選手がHR。それが旧広島市球場のラストHRとなった」。

 

続いては、カープの優勝パレードで使われた2階建てのオープンバス「めいぷるスカイ」に乗り込み、パレードした平和大通りの景色を体感。2016年、黒田博樹投手と新井貴浩選手がチームを牽引し、25年ぶりに果たしたリーグ制覇。優勝を祝う凱旋パレードで選手たちが乗り込んだのがこのバス。約31万人のカープファンが祝福に駆けつけた。中国ジェイアールバスの高橋雄介さんによると、「めいぷるスカイ」は、広島県、岡山県、島根県、山口県内で、オーダーがあれば貸切バスとして運行。希望のルートを走ってもらえるとのこと。

 

 

最後に鯉の聖地、「マツダスタジアム」(広島市南区南蟹屋)へ。許されたロケ時間は30分。グッズショップで、西野さんは楽しみにしていたというキャップを購入。そこで、カープグッズ第1号は「鉛筆」だったことを知る。1951年頃、球団創設間もない頃で、選手たちが手売りすることもあったという。コンコースでは、ファンに愛され続ける球場グルメ「カープうどん」を試食。「おいしい。やさしい味」と、西野さんも変わらぬ人気の味に納得の様子だ。

 

 

山本さんの思い出と共に、鯉のルーツをたどった「鯉の修学旅行」。西野さんは、「よりカープが好きになった」と話し、このロケで、山本さんが本当にカープが好きなんだなと実感したという。「家のテレビは毎日カープしか流れてない。私が見たい番組が見られない。それくらい強いカープ愛を理解できた」とも。夫婦の絆もより深まったようだ。

 

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 6月26日放送
ライター 湯谷葉子

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