次の怪物は誰だ!ドミニカカープアカデミーからの刺客|カープ道リレーコラム第71回
ライター/尾関高文(ザ・ギース)
カープが歴史的な順位変動を見せ、3位になったベイスターズが日本シリーズへと駒を進めた激動の2024シーズン。
しかし我々カープファンは、もう来年を見据えています。ドラフトで宗山選手は獲得できるのか、そして新たな助っ人外国人はどうなるのか・・・。
そんな来季へ向けての補強の想いが募る中、先日こんなニュースが飛び込んできました。
「カープアカデミー練習生デロスサントス153キロを計測」
そう、我々カープファンには他球団と違い、アメリカからスカウトするだけではない自前の助っ人養成所があるのです。
今回来日したデロスサントス選手、オルティス選手、ブリトー選手、メヒア内野手はカープアカデミーからの選抜選手です。
フランスア以来パタリと活躍が止まってしまった感もある、カープアカデミー。この辺りで頼りになる選手が来て欲しいところです。
こちらのコラムの第一回でも書きましたが、カープアカデミーでは日々熱き戦いが繰り広げられています。
以前カープ道のロケで訪れた時のドミニカは衝撃的な国でした。
南米のサッカーのように全てのグラウンドで、野球を楽しむ少年たち。
そしてそこにはドミニカならではの育成システムが出来上がっていました。
学校に行かず野球に打ち込み、才能がある選手は12、3歳でメジャーリーグのスカウトに売り込まれます。
その少年たちを育てている地域の監督も、それを生業としているのです。
フィジカルも半端ありません。その辺の空き地で打ち込みを始めた少年のパワーたるや!
全ての国民が野球を愛し、野球での成功を夢見る国。それがドミニカなのです。そしてそんな少年たちがカープアカデミーの門を叩きます。
ここでは全員が寝泊まりし、ご飯も用意され野球の基本を徹底的に叩き込まれます。
日本語の勉強もできるのです!
腕を掴みます。という日本語をどこで使うかわかりませんが、実際の場面を演じつつ日本語を教えるのだと先生の方がおっしゃっていました。
何よりも思い出に残っているのはこちら。
スペイン語で書かれている「練習は不可能を可能にする」という文言。
これを練習生たちは毎日読むそうです。
このように色々なトレーニングを経て、ようやく選ばれし者だけが日本にこれるのです。
今回来た四人の選手にもえげつないほどのポテンシャルがあるはずです。メジャーからの選手獲得が円安や年棒高騰などで難しくなってきている今。
このアカデミーは非常に重要な役目を担っているのです。
来年はフランスアのような救世主が、ドミニカチームから現れることを期待します!
広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。