ライター／おいらがくさか（カープファン芸人）

 

どうも！おいらがくさか改めユマ改め、おいらがくさかです。私事ですが先日の中島尚樹さんのコラムの最後にも書いていただいた通り、またしても芸名を変更しました。この機会に、名前と好きなダブルプレー（5-4-3）だけでも覚えていただけると嬉しいです。

そんなしょうもないご報告はさておき、今回は近年の春季・秋季キャンプ中にグラウンドから実際に聴こえてきた“声”をまとめてみました。

 

 

内野ノック中に聴こえた「いい感じじゃん」　　　

一つ目はシーズン中の球場などではなかなか観られない守備の練習メニューの一つ、いわゆる“特守”の見学中に聴こえた名言です。その時の内野ノックのメンバーは菊池選手・田中選手・二俣選手・韮澤選手の４名でした。菊池選手・田中選手の技術とスピード感に対して二俣選手と韮澤選手が必死に食らいついてノックを受けているというような雰囲気。「よっしゃー！」や「トス！！！」など元気な声が響き、後輩２人がエラーをすると「おーーーい！！！」などの声が飛び交う中、韮澤選手が少し捕りにくいバウンドの球を上手く捕球→素晴らしい送球をしたその時です。菊池選手があまり大きくはない声量で仰ったのを私は聞き逃しませんでした。

「いい感じじゃん」

あの守備の神様、菊池選手から守備を褒められる、これ以上に嬉しい「いい感じ」がこの世に存在するのでしょうか。いや、存在しません。私がもし内野手で菊池選手にこんな事を言われたらその場で号泣しながら「録音するのでもう一回言ってください！！！」と懇願していたと思います。

ほんの一言でしたが、普段の技術的なアドバイスの中にこんな“褒め”の言葉があると後輩選手たちにとってはとても励みになるのでは、と勝手ながら考察させていただきました。

 

ちなみにそのノックの最後は“みんなで１０本連続エラー無しで終了”というものだったのですが、９本目まで成功した状態で回ってきた韮澤選手から出た一言が、

「こういう時こそ攻めないとね！！！」

極限に追い込まれた状態で自分を奮い立たせ、守りに入らず（守りには入っているのですが）、アグレッシブに練習に取り組む姿勢がうかがえる言葉でした。

 

聴くとポジティブな気持ちになれる「グッ○○」

ノックでもシート打撃でも紅白戦でも、いつもどこからか聴こえてくる声。それが現在カープ大声No.1、中村健人選手の声です。しかしただ声が大きいだけでなく、内容がかなりポジティブなのです。その中でも特徴的なのが、

「グッ守備！」「グッ球！」「グッ高さ！」といった「グッ○○」シリーズです。おそらく“good ○○”という意味だと思うのですが、これを言われて嫌な人間はいないのではないでしょうか。ちなみに打席に立っている選手が良いファールを打った時は「グッファ！！！」と仰っていました。キャンプを数日間見学しているうちに、いつも元気を分けてもらっている気がします。

 

ブルペンにて、普段あまり声を聴かないはずのお方の「ナイスボール！」

投手がピッチング練習をするブルペンでは、ボールを受ける捕手の「ナイスボール！」という声がよく聴こえます。しかし春季キャンプのある日のブルペンで聴いたのは、普段あまり大きな声を聴く機会はない永川勝浩コーチの、

「ナイスボール！！」「よっしゃー良いとこ！！」という声でした。しかも投手や捕手の後ろに立って言っていたわけではなく、バッターボックスに立って、です。投手が投げる球を打者目線で見てポジティブな声かけ、これは投手を “乗せる” 高度な技術なのかなと感じました。永川コーチにはぜひお笑いライブで私のネタ中に客席の後ろから「ナイスボケ！！」「ウケてるよ！！」と声をかけていただきたいです。

 

“エモい”が溢れて泣きそうになった「キャッチボール何年ぶりだろ」

守備練習の直前に同じポジションの選手同士でキャッチボールをしているのをよく見るのですが、おそらくいくつかの偶然が重なって會澤選手と石原慶幸コーチがキャッチボールをする流れになった瞬間がありました。その時に石原コーチが呟いたのが「アツとキャッチボール、何年ぶりだろ」。えっ。こ、これが、あの、 “エモい”、という、現象でしょうか・・・？長年一緒にプレーしていたお二人の関係をふまえてのその呟き。。。突然のエモーショナルを全身に浴びた私はしばらくその場から動けませんでした。その瞬間、なんだかお肌のツヤが良くなった気がします。

 

【番外編】グラウンドではなくスタンドで聴いた笘篠賢治さんの名言

最後に、今年の秋季キャンプ中にお会いした笘篠賢治さんから伝授していただいたお言葉を残します。

「おしりが大きいのがラミレス、おしりが中くらいなのがロベルト」

ロベルト選手のほうを「小さいのが」と仰らないところに笘篠さんの優しさを感じました。もちろんこれだけでなく期待の２選手についてたくさんお話も聞かせていただきましたが、この部分にどうしてもインパクトがありました。そして余談ですが、「おしりが小さいのがおいらがくさか」となれるようにダイエット頑張ります。

 

 

 

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