新井監督見せた執念の采配 長期ロードここまで5勝1敗

G7広島サミット開催に伴う、カープのビジター12連戦。前半6試合を終えて5勝1敗と、上々の結果となった。カープOB安部友裕さんは唯一の黒星となった、土曜日の巨人戦を注目試合にあげた。

 

 

1点ビハインドで出迎えた9回表、無死一塁の場面で一塁ランナー羽月が盗塁成功、その後の同点につながった。

「野間選手が出塁して、羽月選手が代走に出ましたよね?野間選手も足が速いんですけど、その羽月選手が圧巻の盗塁を決めました。サインを出す監督もすごかったですし、決める羽月選手もすごいです。そのあとです、あれだけヒットを打っている秋山選手が送りバントして、4番マクブルームに代打松山選手。結果ノーヒットで同点に追いつきました。4番に代打を出す勇気もすごいですし、それに応えた選手もすごい。正直この采配はびっくりしました」。

この一連の采配は選手はどう感じるものなのだろうか。

「『うわ、ここで出るのか』ですよね。羽月選手の盗塁のサインも、秋山選手のバントも。もし、羽月選手が盗塁していなくて、秋山選手がバントしていたら一死2塁。ノーヒットでの同点にはなっていなかったと思います。ヒットで出塁して、勢いに乗ってならあると思うんですが、野間選手は四球で出塁したんですよね。絶対1点を取りたい場面での大胆な采配でした。新井監督のカラーが出た試合だったかなと思います」。

そして、翌日の試合。前日代打を出されたマクブルームが満塁弾を放った。これについては「男の意地」だと安部さんは振り返った。

 

 

「前の日に代打、そしてこの打席でも前の打者が歩かされて燃えないわけがないですよね。まさに雪辱を果たしましたよね。目が凄かったですね。バッティング自体も最高でした、少し泳がされてもしっかり後ろに残って、我慢して拾う。我慢できたからHRになりました。打つべくして打った満塁HRでしたね」。

 

今週から長期ロード後半戦。冴えわたる新井采配と蘇った4番の活躍で、大きく勝ち越して広島に帰ってきてもらいたい。

 

CarpCarpCarp編集部

 

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