ドミニカカープアカデミーでのロケ珍道中!|カープ道リレーコラム第3回
みなさんこんにちは。先日、カープ阪神戦の実況アナウンサーが「マクブルーム」と「エルドレッド」をはっきり言い間違えていて、色褪せないエルドレッドの存在感を噛み締めたザ・ギース尾関です。
普段は東京で芸人活動をし、カープのお仕事や観戦などで広島に行くわたしですが、カープ道さんにはかれこれ10年近くお世話になっております。ドアの覗き穴を作っている会社や質屋さんに赴いたりと、おおよそカープとは関係のない収録にたくさん呼んでいただきましたが、1番記憶に残っているのはやはりドミニカカープアカデミーのロケです。
カープが三連覇をした2018年。特番でドミニカへと旅立つことになったわたしは興奮を隠せませんでした。元々ドミニカカープアカデミー初の主力選手ロビンソン・チェコが大好きだったこともあり、死ぬまでに一度は訪れたかった聖地だからです。日本からニューヨークを経由し、およそ丸一日かけて夢のドミニカに入りました。
(後ろの女性が不審な顔で見ていますね)
ドミニカで体感した野球事情
ドミニカの雑多な空気はどこか懐かしさを感じさせます。空港からカープアカデミーのあるサンペドロへ向かう高速道路も住民が好きに横断する無法地帯でした。
車に乗って30分くらいしたところで、スタッフさんがパスポートを空港に置き忘れていることが判明し、旅の序盤で早速「詰み」的な状況に陥ったりもしましたが、奇跡的にパスポートが見つかりカープの神様が我々を守ってくれているのだと改めて感じたものです。
カープアカデミーに到着する前に寄ったドミニカの野球事情にも衝撃を受けました。ドミニカの国民的スポーツはもちろん野球。そこら中に広場があり子供も大人も野球をしています。
そしてこれはドミニカのメジャーリーガー養成機関としても役割を果たしているのです。町の小さなクラブで目をつけられた幼い選手はスカウトに報告され、うまくいけばそのままメジャーへの階段を上がっていけるのです。スペインのサッカーと同じシステムで国民全体のベースボールネットワークが出来上がっていました。
キャッチボールをさせてもらいましたが、全力で投げた球を「それで全力?笑 ああ、でも40歳なら仕方ないね。」みたいなことを言われ、ムキになって投げ続けて肩を痛めたのはいい思い出です。
この時のみんなはどうしているのでしょうか。もしかしたらこの中の若者が、今メジャーで活躍しているかもしれません。
ロケ中に感じたドミニカンの国民性
しかしドミニカンのみなさんはとにかく陽気。国民性なのでしょうか。とにかく明るく愉快な方が多いですね。わたしが誰かもわからないのに野球のユニフォームを着てるだけで物おじせずサインを求めてくる人もいました。
突然謎のおばさんがダンスを強要してきたりと、歩いているだけで常に何かが起こる愉快な土地です。変なダンスを踊りドミニカですべるという異質な体験は、死ぬ時走馬灯に出てくることでしょう。
まさかのロビンソン・チェコにつながる!
そしてカープアカデミーへ向かう最中、案内していただいているアテンダーの方とお話していると、とてつもないことが判明しました。このアテンダーの方はドミニカンの奥様がおられるのですが、なんとその奥様のお兄さんがあのロビンソン・チェコをスカウトした人物だというのです!チェコが日本を去ってから20年以上。ついにチェコ関係者と繋がることができました。このお兄さんがいたからこそ、カープでのあの活躍に繋がったのかと思うと感慨深いものがありました。現在はどこかで農場を営んでいるというチェコ。このコラムを見てくれていることを願うばかりです。
ロビンソン・チェコをスカウトしたアテンダーの奥様のお兄さん
そしていよいよカープアカデミーへ。テレビなどでは紹介されない本当のカープアカデミーの姿とは・・・・・!
というわけで、なんと次回へと続きます。カープアカデミーの練習とは、そしてわたしがアカデミーで追いかけられたあの動物とは。
ライター/尾関高文(ザ・ギース)
広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。