カープ鬼門の交流戦が開幕 カギを握る選手は?
カープにとって3季連続最下位(20年はコロナで中止)となっている交流戦。初戦の相手は18年から連敗中のオリックス。「鬼門」と呼ばれる交流戦のキーパーソン3選手をカープOB安部友裕さんにあげてもらった。
■パ・リーグをよく知る男 秋山翔吾
安部さんが一番強調するのは「意識をしすぎないこと」だという。
「あくまでも個人的な意見として聞いてください。交流戦だと意識しすぎてみんな気負ってしまっていると思います。試合で打ちたいが強すぎると、投手に近寄りすぎて間が取れなくなって打てなくなったり、交流戦といって前のめりになるのも同じことです。レギュラーシーズンと同じ意識で入ればいいと思います」。
交流戦のキーパーソンとして注目する1人目の選手は昨シーズン6月に入団し、今季がカープの一員として初の交流戦となる秋山翔吾だ。
「秋山選手は交流戦だろうと関係ないですよね。打席に入ってやることは変わらないでしょ?というスタンスでやれる選手だと聞いていますし、3年前のことですがパ・リーグのことも知っているので、戦い方や心構えを伝えられると思います。他の選手も勇気づけられるので、それを選手ができるということが大きいです」。
秋山は過去の交流戦を振り返っても、9シーズンで打率3割を超えたのが8度もあり、『交流戦男』といっても過言ではないかもしれない。
「とんでもない数字ですが並んでいます。とんでもない方がカープに来ましたね(笑)。なにより『パ・リーグの野球』を知っている選手がカープにいるということが心強いです。直接経験している人とデータだけだと、感じ方が違うので大きいです。キーパーソンなのは間違いありません」。
■パ・リーグ主催試合のDHにはだれが座る?
2人目にあげたのが、今季代打の切り札として存在感を見せているチーム最年長の松山竜平。
「松山選手も一緒です。やることは変わりません。交流戦ではDHがありますから、松山さんに期待していいと思います」。
松山も交流戦の相性は良く、4割を超えるシーズンが2度あった。
「苦手意識はないと思います。それこそ自分の体の状態だったり、ケガのことはあると思うんですけど出番は必ず増えてくると思うので、松山選手もキーパーソンです。DHもあるので、フル活躍をしてほしいと思います。代走もなしで!走ってください!(笑)」。
そして、同じ左バッターの林晃汰もカギを握る選手として注目だという。
「田中将大投手(楽天)からのホームラン覚えていますか?林選手はコロナの関係で2021年は交流戦の時期から試合に出始めました。なので、交流戦の怖さというものを知らないと思います。フラットで試合に臨めているということを考えても、新鮮な気持ちのまま戦えると思います」。
林に期待することは「意識しすぎないこと」だという安部さん。安部さんが現役時代に交流戦2位だったこともあるカープだが、あの年は「交流戦だ」という意識は全くなかったという。
「メンタルが技術を引っ張るということも僕はあると思うので、いつもの野球をしてほしいです」。
■會澤翼の安心感
最後にあげたのが會澤翼。捕手としての立ち振る舞いに期待しているという。
「なぜ會澤選手を推しているかというと、DH制があります。そして、先日の森下投手を勝ちに導いた試合も安心感が凄かったです。試合の流れを読むという意味でも、會澤選手の試合を読む力、支配力の凄さを改めて感じました。それをDHがあることで、會澤選手が捕手として。坂倉選手がDHで出場するということもできますので、キーパーソンになると踏んでいます。會澤選手がここからまた活躍する姿を見たいですね」。
CarpCarpCarp編集部