『日本生命セ・パ交流戦2023』が開幕。恒例企画「パ・リーグ芸人とトーク交流戦」を開催する広島ホームテレビ『カープ道』では、打倒パ・リーグを掲げる我々の前に、期間中各チームを愛する刺客が続々登場する。

今回は楽天を愛する若手ピン芸人、漢咲（おとこざき）コータローさんが番組初登場。選手とも交流のある漢咲さんが、テレビ初公開の独自情報を披露する。実父が福山市出身で幼少期から野球はカープという環境で育ったというフリーアナウンサー津島亜由子さん（東京在住）が、生粋の鯉党女性ファンとして参戦する。

漢咲コータローという芸名は、独り立ちできるように、漢（おとこ）が咲くようにと、西武大好き芸人・こりゃめでてーな大江さんが命名したという。高校野球観戦が趣味の漢咲さんは、青森県立弘前実業高校の野球部出身。同級生に西武の外崎修汰選手がおり、交流が続いている。なのになぜ漢咲さんは西武ファンじゃないかというと「高校卒業して仙台の専門学校に通って、楽天球場の近くに住んでいたから。僕が楽天ファンになった数年後に外崎選手が西武入団した」と明かす。走攻守3拍子揃った内野手として西武で活躍する外崎選手。同級生のおかけで球界に交友関係が広がり、「楽天の浅村（栄斗）選手も出会ったのは西武時代。石井一久監督とも交流があって、去年石井監督にリンゴジュースを贈ったら、サイン入りタオルが実家に贈られた」と話し、石井監督とはプレゼント仲間＝プレ仲だと自慢する。

楽天の投手陣について、漢咲さんは「エースは11年ぶりに開幕投手となった田中将大投手だが、近年勝ち星に恵まれていない。2022年は9勝12敗・防御率3.31と悪くないが、投げる試合はロースコアで勝ちがつかない。これは野手陣の緊張ではないか」と分析するが、それを浅村選手に聞くと「そんなワケないだろ」と返されたという。

2022年のチーム打撃成績は、打撃3位・得点2位・HR3位とリーグ上位。打撃の中心はキャプテン浅村選手だが、ここまでは打率.222（6月1日時点）と本来の力を発揮できていない。「メンタル的にキツイので、盛り上げてくれと頼まれて自主トレに呼ばれたこともある。そこで浅村選手が“SNSやっているなら1打席勝負撮るか？”と言ってくれるほど兄貴分的存在。必ずここから打ってくれると思う」と、漢咲さんは願う。ちなみに、その日は球場が工事中で使えず、1打席勝負は撮れず。代わりに浅村選手から贈られたバッティンググローブをスタジオで披露した。

今年はベテラン選手が絶好調のカープを「うらやましい。楽天は他球団と比べて歴史が浅いし、生え抜きのベテランが少ない。辰己涼介選手（2018年ドラフト1位）、茂木英五郎選手（2015年ドラフト3位）がベテランになった時に楽天は強くなるのではないか」と、漢咲さんは期待を寄せる。

また交流戦の注目選手として、漢咲さんがあげるのは「右の剛腕、藤平尚真投手（2016年ドラフト1位）。未来のエース候補として今年は先発ローテーションに入って、2桁勝利をすれば楽天は強くなる。もう一人は林優樹投手（2022年ドラフト6位）。2018年（近江高時代）、夏の甲子園準々決勝で金足農業高の吉田輝星投手（現・日本ハム）と対戦した左の速球派。小動物系のかわいい顔なので、バッターが威嚇したら腕が触れなくなっちゃうかも」と、攻略法を囁いた。

2005年のセ・パ交流戦スタート。このシーズンからパ・リーグに参戦したのが楽天。これまで交流戦では32勝33敗と互角の戦いを繰り広げる両チームの戦いに注目だ。

広島ホームテレビ『カープ道』（水曜深夜） 6月7日放送

ライター　湯谷葉子