次世代エース森下暢仁 復帰までの道のり「投げられるのは当たり前じゃない」

5月27日、7回9奪三振無失点の快投をみせ、例年より遅いシーズン1勝目を挙げた森下暢仁。今シーズンは昨年行った右ひじの手術の影響で、初の開幕2軍スタート。それだけに、初勝利は思うものがあったようだ。

「投げられるのは当たり前じゃないですし、手術してこうやって色々な人に見てもらって、体のことに気を使ってもらっての勝ちだったので本当にうれしかったですし、マツダスタジアムに戻って来てみんなの前で勝てたということが良かったです」。

2軍調整中は1軍の試合を見ることが多かったという森下。先発ローテーションで活躍する仲間たちが大きな刺激になっていた。そのはやる気持ちを押さえながら、2軍では5試合ん登板。思い通りの球が投げられず、物足りなさを口にすることもあった。

それでも、いつ1軍に呼ばれてもいいようにと、着々と準備を進めてきた森下。気持ちを切らさず地道に練習を続けたウラにはエース大瀬良大地からの言葉があった。

「2軍に行くときはやっぱり下の選手も自分を見ることが多くなるからちゃんと練習をやる姿勢を下の人に見せられる機会だし、1軍でちゃんとやってきただから、自分がだらけている姿を見せると、それでいいだという風になってしまうからちゃんとやってこいと言ってくれたりはしました 。自分自身は3年間ローテーションで回らせてもらったので、しっかり準備をしてまた一軍で投げたいというのが一番なので、そこで2軍で投げているから自分はだめだとか思ってなかったですし、当に下で良い準備できたかなという感じです 」。

周りに支えられながら復活へのプランを一つずつクリアしていき、 迎えた復帰戦。勝利とはならなかったものの6回2失点。 ストレートは最速150キロをマークするなど上々の復帰登板となった。 その後の右ひじの状態も、問題ないという。

上がってきてから不安というかそこはあまりない状態で投げられているので今は全然気にしていないです。投げた後は若干張りがあるかなとかいろいろあるんですけど、嫌な張りとかではないので順調です」。

■復帰後は安定感抜群の投球。その要因は?

今シーズンは7試合に登板し防御率1.89 すべての試合でクオリティスタートを達成するなど、今年もチームに欠かせない存在となっている森下暢仁。 ここまでの好調の要因はどこにあるのか。

 

會澤さんとコミュニケーションを取りながらうまくできているというのと、コーチに良いこと悪いことを話しながらできているので、それが一番試合に入っていきながらバッター見ながらうまくできているというのかなと思います」。 

 ー會澤さんからはどういうところを引き出してもらっている ?

 「バッター見ながら回の途中だったり、試合に入る前にバッターの特徴とかを話しながらやっているのでそこがテンポよく行けているところかなと感じています。」 

 ーその他で好調に結びついていることは ?

 「全球種ストライクが取れているというのと、全球種でバッターと勝負できているというのが一番かなと思います 」。

ストレート、カットボール、チェンジアップ、カーブ、ツーシームを操る森下。5月27日の試合ではその全球種で三振を奪ってみせた。納得するボールを投げられるようになった森下は、 出遅れたことへの焦りはなく、メンタル的にも落ち着いているようだ。

「結果がすべてだと思うので、昔の結果を超えるのは当たり前というか超えていかないといけない部分なんですけど、ピッチングがどうかというのはやってみないと分からない部分があるので全部の試合が終わって結果が去年より良かったら良いなという感じですかね今自分ができることというか、自分が投げられる球を一番意識してやっています」。

 

5歳ながら先発の柱としての自覚をもつ森下。 次世代エースとして期待のかかる背番号18がチームを勝利へと導く。 

 

「チームが優勝するために最後まで1軍にいたいと思いますし、チームが苦しい時になんとか自分の力で勝てる試合を作れたらいいなと思うので、一番は優勝したいという気持ちが強いので、チームのために腕を振りたいなと思っています」。 

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 6月24日放送

 

CarpCarpCarp編集部

 

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