津島亜由子・わたしがカープファンになった理由|カープ道リレーコラム第22回
ライター/津島亜由子(フリーアナウンサー)
自己紹介をさせてください わたしがカープファンになったのは
カープCS進出おめでとうございます!やっと、やっとこの日を日本で迎えることができました!
どれだけ待ち侘びたことか。今季のカープはまだまだ続くのです!
そんなシーズン真っ盛りの中、錚々たる顔ぶれのリレーコラムから、まさか私にバトンが回ってくるとは思いもせず、恐縮しきりでございます。
はじめまして、フリーアナウンサーの津島亜由子と申します。
名前にはピンとこずとも「セント・フォース」という、私の所属事務所の名前はご認識いただけるかもしれません。
まずは自己紹介させてください。
千葉で生まれ、新潟で幼少期を過ごし、また千葉に戻って学校卒業後は東京でガツガツ仕事。
30ちょいで結婚して約10年ほぼ海外住み、現在は東京で暮らすアラフィフでございます。
お気づきでしょうか?カープの要素が見当たりません。
「なぜ津島はカープファンになったの?」
これまでの人生、何度もお尋ねいただきました。そしてその都度お答えしてきました。
「父が広島県出身のカープファンで、その影響です」と。
満点回答のはずですのに、関東圏においてはそこまでの説得力は生まれなかったようで、期待するほどのリアクションはたいてい頂戴できませんでした。
娯楽といえばプロ野球、野球といえばカープ。
というフィロソフィーで育った私にとって、カープファンになったのはごく自然なこと。
なぜ周りの野球坊やたちが黒や青のキャップを被っているのか?なぜ赤い野球帽は兄だけなのか?
子供時代は不思議に感じていたものです。
ナイター中継を見ながら、父が語る古葉監督の采配を聞くことは日常のひとコマでした。
福山市出身の父は広島大学附属福山高等学校を卒業後、進学のため上京。
後楽園球場でカープ念願の初優勝を果たした日は、祝杯をあげに渋谷へ繰り出し帰ってこなかったと、のちに母から聞きました。
母はその時まもなく臨月という身重の体、お腹にいたのが私。
そんな素敵な年に産んでくれた母GJ(グッジョブ)
そしてカープ黄金期の幕開けというタイミングで産まれたことは私の自慢です。
どこにいてもカープファン
1998年にアナウンサーとして社会人になり、結婚後2009年ドイツへ、2011年にイギリスへ渡るまでの頃、ご存じのようにカープは長らく優勝の2文字から遠ざかっていました。
しかし、渡英してまもなくの2013年、カープが1997年以来のAクラス入りを果たし、ファイナルステージまで勝ち上がったではありませんか。
あるまじき感情と自覚しておりますが、正直申し上げまして嬉しさ以上に
「なぜこんな慶事に私は日本にいないのだろう?」
それはもう、しこたま、無念でございました。
さらにその後、2016年からの3連覇。
「なぜまだ私は英国に住み続けているのだろう?」
逆転のカープ… カープ女子…
日本から聞こえてくるワクワクなフレーズに、嫉妬心すら抱くようになりました。
大好きの裏返しは恋愛だけではないと知りました。
そんなロンドンライフの片隅で、喜びを分かち合える人もいない孤独な私でしたが、傍らに、未来のカープ坊やがあらわれました。
3連覇の前年に息子が生まれたのです。
在英の友人が帰国時に仕入れてきてくれた、カープユニのロンパースを着せ公園へ赴くと、胸のCARPロゴを見た英国ママさんから「なぜに鯉?」と聞かれることもございましたっけね(英語で
で、こちら。
海外ワンオペ育児真っ最中につき、すっぴん瓶底メガネで失礼致します。
2016年9月10日、カープ25年ぶりリーグ優勝の瞬間をロンドンの自宅にて。
ありったけのカープを纏って記念撮影です。
そして7年後、先月9月12日神宮球場にて。
いつもみんな、どこに潜んでおられるのでしょうね?
カープファンで埋め尽くされる3塁側でした。
息子の願いは、1塁側で応援すること。大好きな菊池選手のスーパープレーを間近で見ること。
お世話になっている学童野球チームでは、偶然にもおなじ赤ヘル(!)をかぶり、リアルカープ坊やのごとく日々白球を追いかけております。
そのうち息子も聞かれるのでしょうか?『なぜカープファンになったの?』と。
いまは東京でもカープTシャツを着る坊やを見かけるようになりましたから、このような質問を投げかけられることもないかもしれません。
私たち親子のように広島生まれでもなく、住んだこともないけれど、似たような境遇でカープを愛してやまない方々はきっと少なくないはずです。
距離がなんだ、時差がなんだ、カープファンはどこにいてもカープファンであり続けるのです。
そんな想いを語り合いたいですね。
長くなりました。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
まもなく始まるCS。日本一をめざして一緒に跳ね上がりましょう!
そしてお祝いに寄せるメッセージでまた皆様のお目にかかれますように!
津島亜由子でした。
広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。