飛躍を遂げた右腕・大道温貴 キャリアハイを出せた理由は体重増
昨シーズン、新井カープ1年目の快進撃を支えたリリーバー大道温貴。自己最多の48試合に登板するなど2年目の3試合から飛躍を掴んだ。ここまでの進化を遂げられた要因とは何なのだろうか。
春季キャンプ中に、改めて大道の体を見ると明らかに大きくなっていることが分かった。
「去年の夏ごろから大きくなっているんですけど、2年目に体脂肪も低くて動ける状態なのかなと思って作り上げた体が(ボールに)全然パワーが伝わらないっていうのがあったので、去年はウエイトメインにしっかりシーズン中もやっていく中で、だんだん体重も増えていきました。そのときに、最高球速も出して平均球速も上がったりしたので今もすごくいい状態でいると思います」。
入団時と現在の姿を比べると一目瞭然。体重は10キロアップし、この肉体改造により大道のストレートは力強さを増した。中でも最も強化したのは、太もも。取材中に触らせてもらったが、全然手が回らない。太ももについては「自分の今のフォームに対しては下半身とかをしっかりした方がいいいと思うので、今は良いようにつながっていると思います」。と分析している。
■さらなる活躍のためにカギを握るフォークボール
地震の肉体と向き合い、つかみ取った飛躍の1年。今年はさらなる進化を遂げるためある球種を磨いていた。
「今まではフォークをただ投げているだけっていう感覚だったんですけど、最近はどこに落としたいとかも含めて投げています」。
磨いていたのはフォークボール。打者の手元で鋭く落ちて空振りを奪う子の変化球は中継ぎ投手にとって大きな武器となる。
「いつかフォークを決め球にしてしっかり三振をとれるようにと。今はストレートとスライダーで組み立ててますけど、フォークも行けるってなったら幅も広がると思うのでいつか使えればと思って練習しています」。
過去2年間は開幕一軍を逃している大道。今キャンプでは、ピークをどこに合わせるのかなど試行錯誤して調整を行っている。徐々に状態を上げていくのではなく最初はフル回転で。
プロとして過ごした3年間で見つけた自分なりの答えだった。開幕1軍を掴んだその先に。見据える目標はー
「どれか一つでもシーズンが終わった後に、これはキャリアハイだったと思える(シーズンにしたい)。一個もキャリアハイ達成できなかったっていうのは無しにしたいので、ここはしっかりやっていきたいなと思います。しっかり一軍の戦力になりたい気持ちが強いので、そこを達成していきたいその中で優勝したチームのピースになっていられるように一年間やっていきたいなと思います」。
CarpCarpCarp編集部