開幕ローテーション奪取へ!プロ2年目カープ森翔平の覚悟に迫る

「昨シーズンはスタートからつまずいてしまったので、今年はキャンプから良い状態で。そこからどんどん上げていって、シーズン初めからチームに貢献できるようなピッチングができたらいいと思う」。そう決意を新たにするのは、プロ2年目の森翔平投手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』は、カープ期待の左腕、森投手をフカボリ。真価が問われる2年目に取り組む挑戦と覚悟を聞く。

※データはすべて1月28日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

フロントドア 森翔平投手

ルーキーイヤーの昨シーズンは8試合に登板。先発は2試合にとどまったが、9月7日、中日からプロ初先発で初勝利をマークした。プロ野球選手として初めて迎えたオフシーズンは、多くの有名アスリートも行う瞑想が主体のメンタルトレーニングに取り組み、座禅やヨガで自らの心をコントロールする力を養った。

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精神面の強化だけでなく、技術面での向上を図るため、自主トレは社会人時代から通う東広島市のトレーニング施設で行った。広島県出身でプロ通算41勝を上げている山岡泰輔(オリックス)らと行った自主トレでは、「シーズン中、状態の良くない時は手先で勝負してしまう部分があるので、しっかり体を使って〈お腹が効いた状態で〉投げることができるように意識しながらやっている」と話す。

自主トレで身につけた〈お腹が効いた状態で〉投げる意識とは、腹部に力を入れた状態のまま、リリースの際に腕が触れるようにすることで、この意識を持ってキャッチャー方向へ100%の力を伝えられる状態を目指す。「チューブを使った動きや、ウエイトなど常にお腹を意識している。キャッチボールをしていて“今の最後まで入ってるな”という感覚が出始めているので、これから傾斜を使ったりしていって、マウンドで投げる時にどうなるか。もっと強くならないといけないと思うので、貪欲に取り組んでいきたい」と、手応えを感じているようだ。

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昨年11月、秋季キャンプの紅白戦で2試合に先発し、計5回を無安打、無失点。新井貴浩新監督も「みやざきフェニックス・リーグからすごく良いと報告を受けていて、それを踏まえた上で紅白戦を見せてもらったが、報告通りだなと感じた」と絶賛するほど。首脳陣を唸らせる完璧な投球で、春季キャンプ一軍メンバー入りを勝ち取った。

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ストレート、カーブ、カットボール、チェンジアップ、フォークの5つの持ち球の中、秋季キャンプの紅白戦で特に冴え渡ったのがフォークボール。「元々ツーシーム系を投げていて、それがあまりコントロールできてなかったし、チェンジアップもはっきりワンバンになってしまっていたので、しっかり腕を振った中で投げるとなったらフォークがいいかなと思った。キャンプの時に横山竜士コーチにいろいろ聞いて、それがすごくハマっている状態。良い軌道でいっていると思う」と明かす。

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打者の手元で鋭く落ちるフォークボール。これを最大限にいかすため、ストレートの重要性も高まる。ストレートを投げる上でも「お腹を意識して投げているが、力感の割には強い球を投げられているのかなと思うので、それをどんどん出力を上げていって、さらに強い球を目指していきたいと思う」。自らの課題と向き合い、新たな取り組みに貪欲な森。先発ローテーション入りを狙う2年目のシーズン、開幕ダッシュを誓った。

 

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア(土曜13:00)1月28日放送

ライター 湯谷葉子

 

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