カープ試合前にファンにインタビュー!台湾から来たファンが着ていたものとは…?|カープ道リレーコラム第69回
ライター/中島尚樹(カープ道MC)
このコラムが世に出る頃、カープはどうなっているんでしょうか?
どんな結果であれ、選手の皆さんに労いの気持ちを忘れず最後まで応援したいと思います。
8年前 ビジネスカープファンだった私がそこまで言えるのも、カープ道のおかげです。
選手一人ひとりの深掘りを通して、皆さんの努力や苦労などを知ることで試合の勝敗などを超越した感覚になってしまいました。
ファンにとっても、とんでもない感情になってしまった9月でしたが、残り数試合…とにもかくにも怪我にはだけ気を付けてください!
そんな悟りの境地へ私をいざなってくれたカープ道で生放送がありました。
顛末はまた別の記事で詳報するとして、今回はその生放送で行ったN −Studio(と私は勝手に呼んでいます)を改めてシェアします!
お邪魔したのは、首位攻防戦のカープ対巨人、9月11日決戦のマツダスタジアムでした。
ここで試合前のファンの皆さんと交流し、その熱をお伝えしようと言う企画でした。
最初に声を掛けさせてもらったのは、二人の女性。 広島と岡山に住む高校時代からのご友人でした。
私が是非インタビューしたいと思った理由は、二人のユニフォーム。
一人はカープファンで、一人はジャイアンツファンでした。
二人仲良く球場に訪れている方の中で、片方が相手チームのユニフォームを着て応援しているファンの方はとても多かったです。
お互い推しの球団、推しの選手が居る中で仲良く並んで観戦するその姿勢に、多様性や寛容性を感じずには居られませんでした。
インタビュー中にフックを探していた私は、いつものように意地悪な質問をしてしまいました。
「試合結果によって、取っ組み合いの喧嘩にならないのか?」と。
「そんなわけないですよ」と私の質問を笑顔で軽くいなした二人は仲良く球場に消えて行きました。
試合はカープ2点リードで迎えた最終9回表。
巨人まさかの一挙9得点と言うことで、終わってみれば2対9でカープ惨敗。
取っ組み合いの喧嘩になってないとは言い難いほどの展開でしたが、あの二人なら仲良く穏やかに観戦したのでは無いでしょうか?
さて、N-Studioは続きます。
今回の取材対象として、まずは遠方から来ているファンを探そうとなりました。
加えて絶対に無理だろうけど、台湾出身のカープ広報 チェンさんにも会いたいねと話していました。
カメラを構えて球場の外をウロウロしていると、スタッフと是非会いたいと言っていたチェンさんが居ました。
秒で遭遇できるところがチェンさんの良いところです。
随分と髪もさっぱりしていました。
偶然出会えた喜びから大はしゃぎの私たちがカープ広報のチェンさんに駆け寄ってカメラを向けると、チェンさんは「テレビですか?広報を通してください」と冷たく突き放されました。
「あなた広報でしょ?って言うか私たちが来ること知らなかったの?」と言う気持ちをグッとこらえて、取材を続行。
「今からどちらに?」と聞くと「球場の外に台湾から友人が来ている」との返事が。
遠方から来ているファンを探すミッションもチェンさんのおかげで秒のクリアです。
チェンさんと友人をお迎えに行くと、赤い衣装に身を包んだご友人二人がいました。
数日前に台湾から来広しており、色々と観光を楽しんだ後、ここマツダスタジアムまでやって来たと言います。
一人はチェンさんの前の職場のご友人。そしてもうひと方がそのご友人と言うことでした。
さすがの赤いTシャツ。「カープグッズですか?」と目を凝らすと、フェラーリのTシャツでした。
赤に身を包めば、それはもうカープファンなんです。
「鯉ではなく跳ね馬ではありますが、その気持ちだけで十分です!」とインタビューを続けていると、一人の女性が台湾の言葉でコメントをくださいました。
チェンさんに通訳してもらいました。
「早く入らせてくれって言ってます」
まだ見ぬ広島の球場を前に、心は正に跳ね馬だったようですね。
広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。