8年前の旋風を今年こそ! 2025年の球春到来|カープ道リレーコラム第81回
ライター/ボールボーイ佐竹(カープ芸人)
プロ野球・広島東洋カープの春季キャンプが、2月1日に宮崎県日南市の天福球場で始まりました。あいにくの雨のため屋内練習場でのスタートになったのですが、7年ぶりのリーグ優勝と 41年ぶりの日本一をめざして始動しました。
歓迎セレモニーで、新井貴浩監督の「去年の悔しさを忘れず戦っていく。秋にはいい報告が出来るように頑張っていきた い」というコメントにもあったように、自分がカープファンに なって応援するようになってから、一番悔しかったのではない か?と思うぐらい、忘れたくても忘れられない昨シーズン9月 の失速。選手、首脳陣の悔しさは、我々ファンの比では無いと思います。
選手の皆さんには、昨年の悔しさを力に変え、必ずやリベンジ を果たして頂き、ぜひ今シーズンこそリーグ優勝、そして日 本一を成し遂げてもらいたいと切に願います。
新井監督が「去年の悔しさを持ち続け、燃やし続けていきた い」そう言って始まった、今シーズンのカープ1軍キャンプ。
残念ながらドラフト1位の佐々木泰内野手は2軍スタートとな りましたが、ドラフト2位の佐藤柳之介、同3位の岡本駿投 手、同4位の渡邉悠斗内野手をはじめ、フレッシュな顔ぶれが並びました。
そんな中、背水の陣の覚悟で並々ならぬ思いを胸にキャンプインした選手がいました。
「今年の初詣、8年ぶりにしたことがあるんですよ」
年始のトークショーでそう語り出してくれたのは、第99回全国高等学校野球選手権大会で1大会で6本塁打を放ち、清原和博氏の記録を更新する新記録を樹立。広陵高校を準優勝に導き、2017年のドラフト会議で広島東洋カープから1位指名を受け入団した、中村奨成選手でした。

「年越しのルーティーンはあるんですか?」という僕からの質問に目力強く答えた中村選手は、「出来ることはなんでもやって、必ず変わってやるぞ!」という、今年にかける想いが込められているような気がしました。
一体、中村選手は8年ぶりに初詣で何をしたのか!? 中村選手は毎年、初詣は決まって地元の仲間と、年が変わる前に宮島に渡り、宮島のパワースポットでもある「大聖院」で初 詣をするのですが、ここ7年間、初詣を終えるとそのまま帰宅 していました。 しかし今年はそのまま宮島に残り、なんと弥山の山頂から初日の出を拝んだのです。 中村選手が弥山から初日の出を拝んだのは、なんと8年ぶりのことでした。
では 8年前に弥山で初日の出を拝んだ中村選手は、その年どんな年になったのか?そうなんです!先ほど触れました、99回全国高等学校野球選 手権大会で、甲子園で1大会6本塁打を放って大活躍した年になったのです。
今年なんとしても、結果が求められる中村選手。 秋季キャンプで新井監督から 「シーズンオフをどう過ごすかが大切。来年、自分のすべてをかけるんだという気持ちで、このオフを過ごしてもらいた い」と言葉をいただいた。なりふり構っていられない!野球以外の事でも、とにかく自分がやれることは全てやるんだ!という気持ちが、その行動に現れていると僕は感じました。
「野球人生のハイライト」
小学校の頃に、学校で配られたプリントに書いてあった、少年野球募集のお知らせを見て野球に興味を持ち、スタートした野球人生。
「僕の野球人生のピークは高校3年生なので、、、その時、ど うやって野球やってたかと思ったら、とにかく楽しんで、がむしゃらに野球をやっていた。変な事を考えずに、初心に戻ってやっていきます!」
中村奨成選手の野球人生のハイライトは甲子園じゃない!!まだまだこっから!コメントにもあった通り、初心に返り、がむしゃらに、遮二無 二、今シーズン頑張って欲しいと思います。
必ずや、やってくれるはずです!
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