これが新しいCSの形だ!AクラスとBクラスを撤廃?中島式CS|カープ道リレーコラム第11回

ライター/中島尚樹(カープ道MC)

 

前回は「日本一を名乗って良いのか問題」を提起しましたが、今回はその解決策のご提案です。どんな問題提起かは前回のコラムをご覧ください。

…え?見ませんか?では、簡単に要約しますね。

 

リーグ優勝したチーム同士が戦い、見事、勝利を収めたチームが日本一を名乗る。これはごくごく自然なことです。

ただ一方で自チームや相手チームのペナントレース順位が2位以下だったりすると、頂点に立った時、軽々に日本一を叫ぶのは憚られるのではないかと勝手に心配してるのです。

 

また、Aクラスに入れないことが決まった瞬間、熱が冷めてしまう自分もいます。

観客が私のような人間で構成されてしまうと、何を目標に応援して良いのか分からなくなります。

下位チームが興行的に盛り上がるのは、Aクラス入りが果たせるかどうかの瀬戸際くらいでしょう。

もし、上がり目が無いと分かった時…要はBクラスが確定した瞬間、私なんかが監督だとしたら、来年を見越して新戦力を試してみたり、怪我をさせないよう選手に負担が掛からない采配をすると思うんですね。

この3位と4位の差に大きな壁を感じてしまうんです。

これは純粋にCSへの出場権と言う壁ではなく、構造的な壁を指しています。

 

カープ道MC 中島尚樹

 

AクラスとBクラスの撤廃

ひとつお断りしておきますが、あくまで個人の妄想です。

何も詳しいことは分からないまま話すので、ご容赦を。

そして、あくまで個人の妄想ですから、今回の解決方法を中島式CSと命名します。

 

さぁ、それではどうやって、ペナントレース最後の最後まで、野球を応援できるようにするのか?

全てはペナントレース最後の最後まで「消化試合が無ければ良い」と思うんです。

そのために、まず、AクラスとBクラスの概念を無くします。

もう全員がCSに行けます。

最下位のチームもクライマックスシリーズに参加します。

 

但し、最下位のチームは、地元開催ができない唯一のチームになってしまいます。

最下位のチームが5位のチームの地元にお邪魔して対戦。

勝利したチームが4位のチームの地元にお邪魔して対戦。これを繰り返します。

道場破りのようなシステムですね。

そして、最後にペナントレース優勝チームの待つ地元に乗り込んで行く感じです。

 

優勝チームとの対戦は、ラストなので、3本先取で日本シリーズ挑戦権獲得にしましょう。

優勝チームは既に2本先取しているので、1勝するだけで日本シリーズへ行けます。

リーグ優勝が尊いわけですから、それくらいの特別感はあって良いと思います。

これは優勝するしかありません!

 

ゲーム差分の得点加算

中島式クライマックスシリーズの柱として、CS全チーム出場の他に、もうひとつ、大事になって来るのが「ゲーム差」です。

ここが一番の肝でして…ズバリ!上位チームが下位チームとのゲーム差分の得点をゲットした状態で試合が始まります。

例として、2023年7月17日時点での順位及びゲーム差を元に、説明しますと…。

 

6位の中日が、5位ヤクルトの本拠地、神宮球場に向かいプレイボール。

先攻 中日で試合が始まり、いよいよ後攻 ヤクルトの初回…スコアボードにいきなり「1」の文字が!

そして、俊足の選手が二塁に居る状態からヤクルトの攻撃が始まります。

中日にとってはヤクルトとのゲーム差が1.5なので、開始早々1点ビハインドと0.5ゲーム差分として二塁ランナーを背負ってのスタートです。

 

マツダスタジアム

 

「Bクラス確定だから、幾らゲーム差が開いても構わない」

「シーズン途中ですが、来年に向けて思いを馳せます」

なんてことは無くなります。それどころか…

「少しでも優勝チームとのゲーム差を縮める為に、贔屓のチームじゃないけど頑張って!」

「いや〜あのゲーム差0.5で生まれた二塁ランナーが勝負を決めたね」

なんて感じで、始まる前も始まってからも、最後の最後まで盛り上がるような気がしてます。

 

CarpCarpCarp
広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。

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