カープブルペンを支えるセットアッパー・島内颯太郎

首位、阪神を懸命に追いかける広島東洋カープ。そんなチームに欠かせない存在になっているのがセットアッパーの島内颯太郎だ。8回を任され勝利の方程式を担う鯉戦士に直撃した。

※記録、成績は8月19日現在

 

「ここまで自分もできると思っていなかったので、予想外です」。

自身の活躍を予想外と振り返る島内だが、今シーズンは45試合に登板し、防御率1,70。さらに、リーグ2良いの30ホールドを記録し、フル回転の活躍を見せている。

島内がこれだけのピッチングができている要因は何なのだろうか。

「一番はゾーンの中でバッターと勝負できているいいんですけど、どうしても気持ちが入ってくると、コースを狙いだすんで、そうするとどんどん不利なカウントになって、真っすぐしか投げる球がないっていう状況になったりとか、そういうことがあったんですけど、今年はもう

どんなカウントだろうと、コースを狙わずに奥行きで勝負していこうっていう風に思っているので、そんなに投げる球がないっていうような状況になっていないという感じですかね」。

その言葉通り、昨シーズに22試合で12あった四死球だが、今シーズンは45試合で12とストライクゾーンで勝負していることがわかる。その要因はシーズン前のキャンプで行われた意識改革にあったという。

「キャンプ中は技術的なところですけど、首脳陣の方からもどんどんゾーンで勝負していっていいよと言う風に、打たれるのはこちらが責任を負うみたいな感じで言っていただいてからは、やることが明確になってシンプルな考えで臨めるようになったって感じですかね」。

そして、球団アドバイザー黒田さんの存在も大きかった。

「そうですね、まあピッチング練習みてもらっていいボール持っているんだから、もっと自信もっていいよという風に言っていただいて、それもすごいマウンドでの自信につながっていますね」。

 

首脳陣との信頼、さらに今シーズンから就任した黒田博樹球団アドバイザーの助言の元、自らに芽生えた自信。そして、メンタル面の成長だけでなく、ゾーンで勝負していく中で技術面の成長も遂げていた。

最速157キロをマークするストレート。その速球を軸にこれまで多くの強打者を相手にしてきたが、迎えた今シーズンは進化のため新たな取り組みを行ってきた。

「去年までの僕だったら真っすぐ便りのピッチングというか困ったときは困ったときは真っすぐ一択感じのピッチングだったんですけど、そこにチェンジアップが入ってくることによって配球の幅も広がりますし向こうのバッターもいろいろ考えながら打席に立っているんじゃないかなと感じますね。(球種で)中心になるのはやっぱり真っすぐになりますけど、僕の中ではチェンジアップあっての真っすぐっていうのがあるので

今年は両方ですかね」。

緩急を使い分け試合を制し、進化を続けチームの勝利に貢献し続ける島内成長を続けた先に待っていた飛躍のシーズン。カープ5年ぶりのリーグ優勝39年ぶり悲願の日本一へ、鯉のセットアッパーが勝利の方程式を描き続ける。

 

「残り試合も少ないですけど、なるべく勝ちを落とさないようにというのが仕事だと思いますので、最後まで今のポジションで投げ続けてチームが優勝できたら一番だと思うので、そこに貢献できるように頑張りたいです」。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 8月19日放送

 

CarpCarpCarp編集部

 

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