来季こそ先発ローテを 中村祐太ファンは信じているぞ|カープ道リレーコラム第25回

ライター/尾関高文(ザ・ギース)

 

僕が初めて中村祐太選手のピッチングを見たのは10年ほど前だったでしょうか。関東一高だった中村祐太選手の伸びのあるストレートに、「なんて気持ちの良いまっすぐを投げる選手なんだ」と感動した思い出があります。数字以上に早く見えるそのストレートには、ずっと見ていたくなる魅力がありました。

その後祐太選手はカープに入団。数年後には先発ピッチャーとして、ローテーションに入っているだろうと確信していました。

■何かが噛み合えば…活躍できるのは一握りの世界

2017年にはプロ初登板初勝利。コントロールも安定し、落ち着いたピッチングも徐々に増えてきていた気がします。カープファンなら誰もが覚えているでしょう。最初のヒーローインタビューで「初めまして。中村祐太です。」という挨拶は、奇しくも尊敬する先輩前田健太選手と同じ第一声でした。しかし、プロ野球という猛者たちが集う場所で突き抜けるのは並大抵のことではありません。良い投球が続きながらも怪我や、色々なタイミングもあり残念ながら中村祐太選手は一軍に定着することができていません。

中村祐太選手のように一軍と二軍の間にいる選手というのは、どの球団にもいます。あと一歩何かを掴めば、何かが噛み合えば、ちょっとした流れが来れば・・・。素晴らしい才能を持っていながらにして、突き抜けることができるのは一握りの選手しかいないのです。

中村祐太選手はそういった、あと一つ何かがはまれば素晴らしい投手になるワクワクを我々カープファンに感じさせてくれる選手です。今季の2023年シーズンも何度か一軍での登板はありましたが、惜しくも磐石の結果を出すことはできませんでした。

私自身、中村祐太投手とはオフシーズンに食事などご一緒させてもらうことが多いのですが、本当に真摯にピッチングに向かい合っているという印象が強いです。ピッチングフォームの動作解析を受けに東京に来たり、ボクシングを自主トレーニングに取り入れたり、ピッチングの研究に余念がありません。怪我の状況を見つつ体重の増減も細かいところまでコントロールしていました。

優しそうな見た目からは想像できないほどの負けず嫌いでもあります。以前宇都宮の清原球場で、ジャイアンツの坂本選手の打球が肘に直撃してしまうというアクシデントがあった時です。その日、ちょうど自身のおじいちゃんが来ていた祐太選手。ひどい痛みではありましたが自分の勇姿をなんとか見てもらいたいと、その後も痛みを堪えて投げ続けたことがありました。

二桁勝利を誓いながら、惜しい内容で終わってしまう自身の不甲斐なさを悔やむ姿を幾度も見てきました。そんな祐太選手も今年で10年目。お世話になっていた先輩岡田選手が自由契約になってしまい、色々と思うところもあるでしょう。

しかし我々中村祐太ファンは強く信じています。どんな形でもいい、来年こそは一軍でのローテーションを必ずもぎ取ってくれることを。そして自身の憧れの前田健太選手のようなピッチングで、カープ優勝の立役者になってくれることを。

 

 

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広島ホームテレビで毎週水曜深夜に放送されている「カープ道」。カープを知らない、興味ない、乗っかりたい人必見のカープ学習番組です。CarpCarpCarpでは、毎週木曜日に番組出演者によるリレーコラムを掲載中です。

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