鯉党がアツく語る!新井カープ・プレイバック前半戦 【カープ道】

伝統の機動力野球が復活。家族一丸を掲げ、がむしゃらに戦い抜き、新井貴浩監督就任一年目をリーグ2位で終えた我らがカープ。5年ぶりにクライマックスシリーズ(以下、CS)へ。新井野球の真骨頂をマツダスタジアムで見せつけた。広島ホームテレビ『カープ道』では、熱烈な鯉党に今シーズンをたっぷり振り返ってもらう。

 

ゲストは、カープ芸人のボールボーイ佐竹さん、フリーアナウンサー佐久間むつみさん、榮真樹アナ。10月15日のCSファースト第2戦を球場で観戦したという佐竹さん。「レジェンド山本浩二さんの始球式に、鈴木誠也選手がサプライズ登場で打席に立った。新井監督の計らいで試合前からマツダスタジアムは興奮に包まれた」と振り返る。

 

«今年1番!鯉のニュース»に佐竹さんが選んだのは<4番菊池、4番上本、4番堂林>。「菊池涼介選手は12年目にして初の4番。上本崇司選手は11年目、堂林翔太選手は14年目にして初の4番に座ったこと」と話す。中でも注目したのは9月5日のDeNA戦、延長10回に逆転のサヨナラヒットを放ち、勝負強さを発揮した鯉のプリンス・堂林選手。「事前に伝えられていなかったらしく、試合前に先発メンバーが書かれたホワイトボード見て、4番にあった自分の名前を何度もチラ見したと聞いた」と話す。

 

榮アナが選んだのも<上本プロ初の4番>。8月2日のDeNA戦、初回いきなり訪れたチャンスに4番上本。ライトへの先制タイムリーを放った。結果マルチ安打の活躍で指揮官の起用に応えてみせたものの、お立ち台では「4番じゃない。4番目。僕に4番のプレッシャーとか知ったこっちゃない」と心情を吐露した上本選手。榮アナは「“4番目の打者”に納得。カープはHR打者が多くないので、点と点をどう繋いでいくかという中で、首脳陣は上本選手を4番に置けば線になるぞと考えたと思う。現にチームの勝率も良かった」と拍手を送る。

 

佐久間さんは<前半の10連勝!首位浮上>をあげる。7月27日のヤクルト戦、先発床田寛樹投手の好投もあって4年ぶりの10連勝で首位に浮上。「もしかしたら今年は…。この時期に首位になったから優勝があるかも」と期待を膨らませたという佐久間さん。「久々にこの感覚がきたーと思った」と榮アナも賛同した。

 

«チームを変えた新井監督論»について、榮アナは「新井監督は一貫して選手を叱らず、チャンスを与える。前を向いてミスを取り返すように、マスコミをうまく利用して伝えている」と話す。試合後の監督インタビューをレギュラー化させたのも、その一案ではないかと考える。

 

今回のカープのドラフト結果はどうなのか? ここで、ドラフト好きのバイブル『野球太郎』の編集長・持木秀仁さんに、球団の狙いを考察してもらう。「支配下だけの結果で言うと、来年優勝を本気で目指しているような指名の仕方」と話す持木さん。1位の常廣羽也斗(はやと)投手(青山学院大)は、「カープは事前に1位指名を公表。誠意が通じて順調にクジが当たった。来年見てもらえればわかるが、誰が見ても良いピッチャー。必ずローテーション入りする」と絶賛。

 

2位の高(たか)太一投手(広陵高〜大阪商業大)は、「高校時代はヒョロっとしていたが、大学に入ってしっかり体を作り、アマチュア時代のピッチングを見る限り、先発でもリリーフでも対応できるのではないか。3位の滝田一希(かずき)投手(星槎道都大)も左投。どちらかが先発になるのか?ともにリリーフなのか? 1位〜3位は来シーズン期待した指名じゃないかと想像する」とも。5位の赤塚健利(けんと)投手(中京学院大)も100キロを超える巨漢をいかした剛球が持ち味だと紹介し、「今回のドラフトは、ほぼ満点に近いのでは」と、カープのドラフト考察を〆た。

ヒートアップする鯉党による今シーズンの振り返りは、次回へ続く。

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 11月8日放送

ライター 湯谷葉子

 

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