【前田解説】早くも3敗目の栗林「本当に体調が大丈夫ならフィジカルをトレーニングして備えてほしい」

23日のDeNA戦を終え、セ・リーグの対戦が一回りしたカープ。開幕4連敗で始まった今シーズンだったが、現在は10勝9敗の4位。ここまでの戦いぶりを前田智徳に解説してもらった。

 

「ここまでよく盛り返したと思います。貯金も1つありますし、上々ではないでしょうか」。

前田は上々と話すが、チームには不安材料がある。抑えの栗林良吏が開幕から1カ月も経たずに、すでに自己ワーストの3敗目を喫するという結果になっているという点だ。

「栗林投手が3敗することは、この2年間でなかったことですから。開幕前に腰の違和感が出て、でも軽症ということで開幕に間に合って、今こういう状態ですが(23日のDeNA戦は)当たり自体は捉えられていません。新井監督も、変わらず起用していくということなので今まで通り抑えとして必要な戦力です」。

そして、本当に体調が問題ないならと前置きをしたうえでこんなアドバイスを送った。

「しっかりとフィジカルの部分をトレーニングして、自分の出番を待つことに備えることが必要だと思う。専門のトレーニングコーチがいます。それほど激しいトレーニングはできないと思いますが、ある程度時間をかけて試合で投げながらでもできると思うので、何度も言いますが、体調が問題ないのであればこういうことをやる必要があると思います」。

 

■菊池涼介が通算1500本安打目前&主砲に待望の今季第1号

今季はトップバッターを任されることが多い、菊池涼介。この3連戦では今季第1号を放つなど開幕からいい状態をキープしている。そして、通算1500安打が目前だ。菊池についてはー。

「菊池選手の場合は1年間ケガ無く、コンディションが良い状態で試合に出続けることが大事です。そのためにはある程度のスタミナが彼にとっては課題なわけで、シーズンフル出場は年齢的にも難しいので、休養を入れながら1年間やってくれれば2000本も見えてくると思います」。

そして、この3連戦では4番のライアン・マクブルームに待望の今シーズン第1号が生まれた。

「ようやく出ましたね!しかもいいところで!エスコバーからの一発は、1点ビハインドという場面でしかも勝ちパターンの投手からでしたから。エスコバーの速いストレートを初球から狙い撃ちでしたから完ぺきですね」。

71打席目での一発となったマクブルームだったが、数字ほど前田は心配してなかったという。「もちろん本人は不本意だったと思いますが、四球を選んだり 大事なところで打点をあげていましたし、打率は上がってこなかったですがこれからです。ホームランが出たのも大きいですし、そのあとの打席でまたフォアボールを選んでいます。しかも、そのフォアボールの内容が良かったです。得点にはつながらなかったですが、大きいのを打ったあとというのがポイントでした」。

前田曰く、このフォアボールが次の試合の1打席目につながるという。25日の中日戦、マクブルームの1打席目に注目だ。

 

 

CarpCarpCarp編集部

LINE はてブ Pocket