後半戦突入!頂点目指し邁進する新井カープを語り合う〜前半戦〜 【カープ道】
我らがカープは前半戦を2位で終え、後半戦の戦いに胸が躍る。広島ホームテレビ『カープ道』では、日々最前線で取材を行う“カープ道ファミリー”がスタジオに集結。頂点を目指して邁進するカープを存分に語り合う。
ゲストは、朝日新聞社の記者・辻健治さんと榮真樹アナ。そしてJ SPORTSの中継リポート等を担当するフリーアナウンサーの佐久間むつみさん。メディアだからこそ知る逸話を交え、カープのこれまでの戦いを振り返り、紐解いていく。
■サミットの長期ロードと交流戦を乗り越えられた前半戦
3〜4月の貯金ゼロから始まり、5月は2、6月は7と、Aクラスをキープしながら、確実に貯金を増やした前半戦。辻さんは、開幕直後の4月で印象的な試合は、4月15日のヤクルト戦だという。「3番に定着し打線を支えた秋山翔吾選手が絶好調となり、チームの雰囲気が変わった。その試合で秋山選手がサヨナラHRを放ち、喜んでホームに戻った時、戸根千明投手が秋山選手を抱き抱えた。キャリアを積んだベテランがワチャワチャしているのが印象に残っている」と、雰囲気の良さが伝わってきたシーンだと話す。
榮アナが選んだのは、自身が実況を担当した4月27日の中日戦。「最終回、満塁で韮澤雄也選手が押し出しの四球でサヨナラ勝ち。初めて開幕一軍をつかんだ若手の活躍で勝利し、チームが勢いづいた」と振り返る。佐久間さんは、4月16日に338日ぶりに単独首位に立った時、「もしかして今年は・・・」と胸がときめいたという。
そして迎えた鯉の季節・5月。辻さんは、長期ロード、「日本生命セ・パ交流戦」と、2023「G7広島サミット2023」と影響で日程が厳しかったにも関わらず、マツダスタジアムで試合ができなくても大崩れしなかったのが大きかったと話す。榮アナは「個々の選手が力を発揮し始めた。中でも、手術の影響で5月に合流した森下暢仁投手が安定した投球を披露したことが大きい」とも。
6月といえば鬼門の交流戦も、勝率5割でパ・リーグの猛者たちと互角にわたりあったカープ。そこで辻さんは、「6月2日の50試合目まで、10試合ごとに必ず勝率5割になる」と、他のメンバーが誰も気づかなかった驚きのデータを披露。「浮き沈みしながら、必ず5割に戻るので安定していると感じる」と話す。
■後半戦のキーマンは床田寛樹投手と野間峻祥選手
首位争いに白熱する後半戦のキーマンを聞くと、辻さんは「床田寛樹投手。去年8月に骨折で離脱した経験を踏まえて、自己管理に注意し、本人が何度も繰り返し言っている2ケタ勝利と規定投球回到達という目標を達成すれば、結果もついてくる」と見る。榮アナは「(番組収録日7月11日時点で)3勝の大瀬良大地投手。序盤順調にいくかな、と思ったがなかなか勝ち星に恵まれず。エースと呼ばれる投手がこのままで終わるわけがない」。佐久間さんは「新井貴浩監督と一緒に優勝を経験している野村祐輔投手にがんばってほしい」とエールをおくる。
打撃では、辻さんは、床田投手と中部学院大コンビで投打を引っ張ってほしいという野間峻祥選手を。榮アナは、田中広輔選手、上本崇司選手、矢野雅哉選手との激しい競争で相乗効果を生み出すと期待される小園海斗選手。佐久間さんは、長野久義選手モデルのバットで打撃改造に取り組んだ末包昇大選手をキーマンにあげる。
さらに選手以外での注目ポイントについて、辻さんは「藤井彰人ヘッドコーチ。阪神時代のインタビューで“カープは何でもっと仕掛けてこないんだろうと思うことがある”と言われていたので、そう思ったことをカープで仕掛けていこうとしているのでは」と期待。榮アナは、体力の消耗激しい夏場を「全開で行くのか、それとも先を見据えた温存か。監督1年目の新井監督の采配に期待」。佐久間さんは「夏場の蒸し暑さをファームで経験済みの若手の力にも注目」と話し、次回のトークへと繋いだ。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 7月26日放送
ライター 湯谷葉子